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【読書感想】永遠の詩 茨木のり子

茨木のり子さんという詩人をご存知ですか?「わたしが一番きれいだったとき」や「自分の感受性ぐらい」などの作品で知られる詩人です。

茨木さんは、1926年に医師の家庭に生まれ、19歳で終戦を迎えます。敗戦という価値観がぐるっと変わる経験を通して生み出された詩の数々が心を打ちました。
詩人の高橋順子さんが一つ一つの詩に解説を加えてくれているので、普段詩集を読まない私でも、すっと読むことが出来ました。

私のおすすめの作品は、茨木さんが亡き夫を想って書いたとされる作品の一つ、「歳月」です。
茨木さんの夫は、茨木さんが49歳の時に亡くなられています。年老いていく中で、夫と一緒に過ごした時間よりも、茨木さんが1人になった時間の方が長くなってきたころに書かれた作品とのこと。夫への深い愛情が感じられて、うるっとしてしまう作品です。


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