今は「魅力」の時代

時代の流れが変わってきている。
なんとなく感覚的にそう感じていたけれど、どうやら、その感覚はあながち間違っていないようだ。

「土の時代」から「風の時代」へ。

さらっとどういうものなのか、調べてみたことがあったが、物質的なものに価値が置かれていた時代から、目に見えないもの、精神性に価値が置かれる時代に移行してきている、というらしい。

そんな時代の流れもあるのか、
「好きなことをして生きる」
「好きを仕事にする」
という言葉がいつからか聞かれるようになった。

聞き慣れなかったころは、どこか遠い世界の話でふわふわした印象を受けていたが、いまや抵抗を感じない程度には浸透してきている。

好きを仕事にしている人たち。
その代表ともいえる、YouTuberやインスタグラマーの活躍を目にしていると、おしなべて、軽やかで楽しそうに映る。

「楽しいことをして、楽しいことに繋げよう」
「考えすぎずにテキトーに楽しむ」
「目標は設定せずに、今楽しめることを」

彼らから放たれる言葉は無責任なようにも聞こえるけれど、からっとした晴れやかさに、心打たれる。

自分の個性を最大限に生かし、みずからを表現し
ていく姿。まさに「魅力」がひとの心をとらえ、希望や元気や癒しなど、その人がもつ個性が表現された価値を生み出していく。

では、魅力はどう身につけるだろう。
いや、身につけるものではないはず。そもそも、その人の気質として備わっているもの。一見、欠点だと思われる部分こそ、よりその人を輝かせる魅力にもなりうる。

自分が何を好きで、何を大事にしたいか。
魅力がないから、環境に頼る、能力や資格を必要とするのではなく、もともとある魅力を引き出すために、自分が生かされる環境、能力を選択する。

自分をどう生かしていくか。

自分の魅力がどんな価値を生み出していくか。

でも、こんなふうに固く考えるよりも、もっと、ラクに軽く動き出すのが、今の時代の主流なのかな、とも思ったり。

「魅力」の時代。

ちょっと楽しみな時代だな。