言葉の重量
「この人の言葉、好きだな。」って、なんだか思う時がある。
音声になると、高さや、抑揚などで声色がついてくるので、また違ってくると思うのだが、テキストだけで「ああいいなぁ」と思う、この感じは何だろう。
初めは、文章表現にあるのだろうと思った。また、その話の内容にも。
しかし、さらに深く追求していくと、考えが変わってきた。そして、軽い言葉と、濃密な言葉があるなと思えてきた。その違いは、パッと見ただけでは違わない。内容もほぼ変わらないかもしれない。しかし、前者はどこかの本を読んだり、だれかから聞いたりしたことを、無意識か意図的かはわからないが、そのまま書き起こしたもの。後者はその人の経験を照らし合わせた結果、生まれてきたもののように思えた。
似て非なる。
言葉に重量がある。
さらりと読めるくらいがちょうどいい時もあるし、ずしんと胸に響く言葉がほしい時もあるが、言葉が食べ物と同じように自分の体内に吸収してエネルギーになっていくのだとしたら、中身の詰まった、栄養のある言葉を食べていきたいと思えた。
十分に咀嚼して、誰かに、またエネルギーが込もった言葉として届けるためにも。
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