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踏み込んだことのない領域

「自分を生きる」ということを決めてから、自分の好きなこと、やりたいことを追求していくのは、楽しかった。日々、少しずつ成長も感じるし、不安は少なくなり安心が増えていった。

とはいえ、今、踏み込んだことのない領域に差し掛かっていて、勇気がまた試される。

それは、「自分で完結していく世界」から、「人を巻き込んでいく世界」へと一歩、踏み出そうとしていることによる。

わたしにとって、創作活動をしている時の自分の心の状態はとても安定している。そして、夢中になれる時間でもある。ただ、文章を綴るというのは自己完結でいい。それゆえ、自分の内側にフォーカスしやすかった。
(それでも、売れたらいいな。とか、読んでもらう人にこんな気持ちになってほしいな、とかポツポツと沸き起こるわけだが)

ただ、仕事にしろ、結婚にしろ、生きていく上で、必ず人と関わっていくことになる。
その時に「自分を生きる」と決めていたのにもかかわらず、自分の本心を知られるのが怖くて仕方がなかった。

そういえば、いつでも、なぜかわたしは、「嫌われること前提」だった。本心の自分を出せば嫌われるはずだと、思っていた。今思えば悲しすぎる。どこで掛け違えたのかすら、わからない。

恋愛関係になったら、さらけ出すしかないから、わたしは必ず泣いていた。それくらい怖かった。恋愛関係以外の人間関係では、ある一定の距離を保つことで、本心を出さずにいられる関係性を維持していた。

人を巻き込んでいく世界へ

そう思えたのは、「嫌われること前提」が「愛されること前提」に変わったからかもしれない。

迷惑をかけていい。

失敗してもいい。

だって、それでも必要だから。

だって、それでも価値のある存在だから。

だって、それでも愛されるから。

だから、嫌われる勇気とか、迷惑かける勇気とか、相手への信頼と、自分を信じることの結果として生まれるものだと思う。

#エッセイ #哲学 #考え事

サポートとそのお気持ちは、創作や家族の居場所づくりのために還元できたらと思ってます。