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リビングからテレビが消えて。

リビングを、産まれてくる赤ちゃん仕様に模様替えして、はや十日が過ぎた。
はじめは、どことなく新鮮さがあったリビングの景色も、だんだんと馴染んできた。

赤ちゃんスペースをつくったことにより、リビングにあったテレビは2階へと移動。

テレビがリビングから消えて、10日が過ぎたことになる。「生活が一変した」というと、言い過ぎになるが、明らかに何かが変わったように感じている。

朝、テレビから流れてくるニュースを見ることもない。
晩ごはんを食べながら、撮り溜めていたドラマや野球の中継を見ることもない。

その代わりに、夫婦の間で会話が増えた。
たわいもない話もあれば、大事な話もあったり。
わたしはひそかに、それがとてもうれしく思っている。

憧れがあったんだ。

いつか観た古い映画のワンシーン。
それは、映画のラストのシーンだった。
家族みんながそれぞれにごはんを食べて、みんな笑顔で、食卓を囲んでいる。
「ソース取って!」と言ったりしながら…

それが温かくて、微笑ましくて。

それだけだけど、それだけで十分な気がした。
「こんな家庭が築けたらな」と、小さいかもしれないけれど、わたしにとっては、大きくて守りたい願いだった。

テレビがない方がいいとは、言い切れない。
旦那さんと野球中継を観るのも楽しみのひとつになったし、面白いドラマやドキュメンタリーや観たい音楽番組もある。

だけど、リビングからテレビが消えて、テレビを観ていたことによって、失われていた時間もあったと思うのだ。

人生は有限で、同様に時間も有限。

使い方はその人次第。

自分にとって、
どういった時間を大切にしたいか。
そのために、何を削り、何を大事にするか。

その何気ない日々の選択が、
人生を変える大きな要因になることに違いない。

テレビがリビングから消えて、あらためて気づかされたな。


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