言葉~まとめ~
これまで、言葉について考えてきたことをまとめてみようと思う。
◇伝えたいことは「自分のことば」で伝える
「自分のことば」は、魂が揺さぶられる体験、思いがあふれるとき、自分の頭で考えて導き出したものから、発せられるもの。
だからこそ、伝えることが恥ずかしく、はばかられるように感じるが、それでも伝えてみよう。
そして、伝えるときには、正直であること、誠実であることを忘れてはいけない。
◇思いはすべて伝わるわけではない
自分の思いを100パーセント言葉にすることは不可能であるし、また、相手も自分の言葉を100パーセント受け止められるかといったら、それも不可能である。
だからこそ、思いを伝えるときには、「思いはすべて伝わるわけではない」という前提に立ち、思いやりを持って相手と向き合う姿勢が大切である。また、聞き手も「言葉がすべて」と思わずに相手のこころに寄り添って聞くようにしたい。
◇話を飾るのも思いやりの一つ
話を伝えるときには、正直であること、誠実であることは、何より大切にしたいものではあるが、そればかりだと、面白みに欠ける。
だから、ユニークさや、冗談を交えること、たわいもない話など、一見無駄に思えるようなことも、相手をリラックスさせ、相手との距離を縮めるために必要である。
しかし、本当に大事な思いを伝える場合は、飾る必要がなく、まっすぐでいい。
◇思いが届かなくとも…
思いはさまざまな理由で、届かないときもある。だからといって、悲観しなくてもいい。
①なぜなら、それは言葉ではない形で届いているかもしれないから。
相手に向ける視線や表情などから。強い思いは、言葉以外の表現で届く場合が多い。
②なぜなら、届かない思いが別の形で花開くこともあるから。
それが、間接的に相手に届くこともあるし、届かない場合も、次に出会う大切な人にきちんと伝えるきっかけになるかもしれない。
③なぜなら、花開くことはなくとも、見えないところで根を張っているかもしれないから。
生きていく中でどうしようもならないこともある。行き場の失った思いを抱えて、悲しみに暮れることもあるだろう。それは、そのままこころに残していてもいいじゃないか。その思いが、自分の背中を押してくれるときがくる。いつか、感謝したくなるときがくる。
以上、自分の「言葉」に対する考え方のまとめでした。こんな風に考えることがすきで、言葉に自分の考えが消化できると、すごく晴れやかな気持ちになれる。
すべてがストンとこころに落ちたわけでなく、頭でわかっているだけのこともあるが、それでも、意識していれば、自分のからだに染み付くようになると信じている。
長くなってしまったが、読んでいただき、ありがとうございました。ご意見がありましたら、なんでもいただけるとうれしいです。
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