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エブリデイ・アイシタイ

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CUBERSの活動とコロナ禍

「エブリデイ・アイシタイ」を聴くといつもCUBERSのファンの方々へ思いを馳せる。
2015年10月にインディーズでデビューをして、メジャーデビューは2019年5月。大型ショッピングモールや野外会場、遊園地でのフリーライブ、特典会や握手会など「ファンとの近さ」が重要となる活動を続けている。もちろん数えきれない程ライブもしている。どんな活動においてもCUBERSの前にはファンがいた。それが当たり前の活動であり重要な活動だった。

2019年12月に入り少しずつ黒いもやみたいなものがニュースになるようになった。聞いたことのない言葉がニュースで飛び交うようになり、段々とその黒いもやみたいなものは世界に広がっていく。2020年の1月、日本で初めてコロナウイルス感染者が確認され、そこからはもう目まぐるしく情報が更新され情報に踊らされ情報を追い情報に溺れる世界となった。

その最中2020年5月、CUBERSはメジャー1stアルバムを発売する。しかし今まで当たり前だった活動は制限された。
ファンの方々は特典会や握手会を楽しみにしていただろう。ツアーも楽しみにしていただろう。その楽しみにもまた、黒いもやがかかってしまう。
CUBERSとファンを繋ぐもの、そこから広い世界へと繋がっていくものが断たれてしまったように思える。2020年、ファンの方々はどんな想いを抱えて過ごしていたのだろう。


CUBERSが繋ぐもの

終息が見えない中、2021年12月にCUBERSは「エブリデイ・アイシタイ」というシングルを発売する。この曲は、「47都道府県エールCUBERS」という企画のテーマソングとして制作された。
外出する事もはばかられ、大人数で集まることも許されないような風潮の最中、CUBERSは全国のファンに会いに行った。「会いに来てくれるファン」のもとへ「会いに行こう」という企画で、CUBERSは断たれそうだったものを自分たちで繋いだ。

それは「希望」そのものだと思う。

厚い雲が晴れて行ったら
何しちゃおうかな?
つぶやくたび大切な人を想う

「エブリデイ・アイシタイ」はこの言葉から始まる。この、たった3行に希望がつまっている。コロナ禍の「今」ではなく「その先」の希望を見せてくれる。

この世界を
エブリデイ エブリタイ
アイシタイ タノシミタイ


2021年は小さくなりながら下ばかり見ていた気がする。「日々を楽しむ」なんてことは当たり前にできそうなのに、2021年はとても難しい事だった。だけど、CUBERSは「この世界をアイシタイ」と真っ直ぐに歌っている。自分たちが楽しむ事でファンに楽しみを見せてくれた。みんながこの世界を愛せるようにと、音楽という形で表してくれた。

CUBERSの5人はいつも笑っている

現在2023年7月、色んな規制がなくなり、マスクもなく自然に笑顔で会話ができるようになった。
前回の記事で書いたけれど、「当たり前」なんてないんだと私は痛感している。今はこれが当たり前の世界だけど、2021年は当たり前ではなかった。だけど、どんな世界だったとしても今この瞬間の世界を愛して楽しみたいと、この曲が教えてくれる。CUBERSの想いがつまったこの曲が、2023年の私には最高のエールソングとして届いている。

CUBERS自身が動いて繋いでくれたこの2023年に私はCUBERSに出会う事ができた。2024年3月に解散してしまうけれど、でも今この瞬間、CUBERSが笑って歌っているこの世界を愛して楽しみたい。



次回は「circus」という曲について書きます。


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