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あるまじろう
2020年8月25日 21:46
今日は散文です。最小単位の君を抱きしめることはとても難しいことだ。かといって大きくなってしまった君を抱きしめるのは不可能だ。潰さないようにつまんで、零れないように手のひらに乗せて、そっと小瓶の中に入れよう。コルクの蓋を閉めてそのわずかな溝から出入りする空気だけを吸って過ごしてもらおう。最小単位の君の声は小さくて聞き取れないかもしれないけれど、僕と君は心で繋がっているからきっ