【エッセイ】キャッチホン 民生 血管 平成JUMP

いまの若人がキャッチホンを知らないことに驚愕する。だよね、固定電話で話すことも少ないだろう。

そういう私も数年前に「テレコになるってどういう意味ですか?」と上司に訊ねて驚かれた。

中学に上がったとき、え?つい最近産まれたばっかりなのな、と言われたことを覚えている。

平成元年生まれが30歳。
もうJUMPしている歳ではない。
思えば遠くにきたもんだ。

いつのまにか僕らも
若いつもりが歳をとった
暗い話にばかり
やたら詳しくなったもんだ

ユニコーン「すばらしい日々」

中学に上がる頃にはユニコーンは解散していて、でもみんなで民生を愛でた。
懐かしい日々。カラオケでユニコーンの本人映像が流れると民生の若さにまた驚く。

老いは手の甲に出る、と最近思う。前より皺が増えた気がする。
夫は老いは腕の血管に出ると言う。昔より血管が浮き出ているとのこと。
血管が浮き出ず、採血のたびに腕を叩かれる私には共感できない。

30代も後半戦に突入。
いつまで経っても精神年齢が幼いままで嫌になる。歳下と話すたび、精神年齢も経験値も追いつかれてるなあと溜め息が出る。
まあいいや、わたしはいちばん後ろから走っていきますスタンスで。


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