見出し画像

Bリーグのオーナーシップについて

今週のセガサミーホールディングスがサンロッカーズ渋谷の新オーナーになるというニュースはかなりのインパクトがありました。長年国内バスケリーグを支えてきて大企業である日立製作所がクラブの経営譲渡をするという決定を下したからです。

この数年、多くの有力企業がBリーグに参画してきています。DeNA(川崎)ミクシィ(千葉J)バンダイナムコ(島根)オープンハウス(群馬)NOVA(広島)マイネット(滋賀)ジャパネット(長崎)アトラエ(A千葉)そして、セガサミー(SR渋谷)。他にも上場、非上場問わず素晴らしいオーナー企業はありますし、増えております。

10年前、誰が今の状況を想像できたでしょうか。国内にアリーナがどんどん出来る状況を誰が想像できたでしょうか。時代は変わりますし、創り上げていかなくてならないとあらためて感じます。この流れが始まる前から地域密着の泥臭いクラブ経営の熱量と大資本、ソリューションの提供が最強であり野球、サッカーに追いつくための唯一の打ち手と確信していました。

私がミクシィに千葉ジェッツの経営権の譲渡を決めたのも理由はこれだけではありませんが、この考えがベースです。Bリーグの将来に可能性を感じていただき参画してきていただいていることを心からありがたいと思っています。また、期待に応えるべくリーグ運営をしていかなくてはならないと身が引き締まる思いです。

期待に応えるというのは、そんな想いを待って参画いただいたオーナー企業が資金をどんどん注ぎ込まなくては成り立たないビジネスモデルではなく、スポーツでしっかり稼ぎ、企業として社会的責任を果たせるリーグになることだと考えています。

そのためにも、忘れていけないのは地域密着の泥臭いクラブ経営の熱量です。脆弱ながらも志のあった地域、ファン・ブースターに寄り添う経営は維持してほしいと思います。単なる大資本では、うまくいかないのがこのスポーツビジネスの難攻不落なところだからです。ハイブリッドこそが最強です。

個人的には経営者としても人間としても素晴らしいオーナー企業がたくさん参画していただいているので対話を重ねてより良いBリーグを共に創っていきたいと思っております。

チェアマン1年目は、クラブ経営者・パートナー・自治体にコロナで傷んでいるクラブの支援要請に奔走しました。2年目は、多くの試合会場に足を運び、現場を視察、ファン・ブースターとの交流を重視しました。3年目は、オーナーとしっかり向き合いたいと思っています。男子国内リーグ史上、最もオーナー企業の存在感のある時代に突入していると思っております。


お読みいただきありがとうございます。記事を良いと感じていただけたら、ツイッターなどで記事を紹介していただけると嬉しいです!