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当たり前だと思わないことの大切さ

昨日のnoteにも綴りましたが、折茂さんのラストスピーチで「こうしてたくさんのお客様の前でプレーが出来ることは当たり前ではなく本当に幸せなことです」というくだりがありました。あのレジェンドでさえも引退試合を終えて漸く噛み締めている感じだったことがこの事実の奥深さを物語っていると思いました。

つまり、日常に起こっている現象を当たり前ではなく、かけがえのないことだと心に留めて生きることは難易度が高いということです。これを出来る人は偉大な結果を出す確率の高い人だと思っています。

理由はいろいろありますがシンプルに2つです。あらゆることに対して周りに感謝することが出来るので多くの人から応援・支援されます。今置かれている環境に対して妥協することなく、悔いなくベストを尽くす可能性も高いと思います。

ジェッツの黎明期の選手たちには、「あなたが引退して家族と一緒にアリーナに観戦に来て、後輩たちのプレーを観る、果たしてその時、何を想うか想像してみることは大切ではないかと思うよ」とよく言っていました。

つまり、今を全力でプレーするためのモチベーションは、未来の自分との対話も有効だと思っていたからです。あの時、もっと努力すべきだった…、もっと謙虚にバスケに向き合えば良かった…など、まだまだ足りていない、つまり後悔する自分が少しでも垣間見ることが出来たなら今、もっと頑張るしかないでしょと思うのではないかと想像していたからです。

私が選手たちに思っていることは、何よりも短い選手人生(折茂さんはレアですが)悔いなきように過ごしていただきたいのです。たから、折茂さんの発した言葉の通り、「こんな気持ちで全現役選手たちがプレーしてくれることを願っています」と綴りました。

最後に、この当たり前のことを当たり前と思わないという話は何も選手たちに限った話ではありません。ビジネスの世界でも、ちょっとうまくいくようになったからといって天狗になったり、謙虚さを失ってしくじっていく人は枚挙にいとまがありません。常に周囲に感謝して調子に乗らないよう肝に銘じて生きていきたいものです。

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