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ハングリー精神

いかにハングリーであり続けることが出来るか。最近、改めて大切だなぁと思います。厳しい状況に置かれている時は、否応なしにハングリーで居続けることができます。また、ハングリーだからこそ、困難なチャレンジを可能にするとも言えるかもしれません。その困難の先に一定の結果や社会的な評価を獲得することにつながるのではないでしょうか。しかし、挑戦してもポジティブな未来が待っているかどうかなんてわかりませんし、ないことだって多々あるのが厳しい現実です。

仮に様々な努力と縁と運も手伝って小さな結果の連続の中で成長していくことが出来たとしましょう。徐々にではありますが、ある程度成長すると厳しい状況を脱して安定感が出てきます。それを望んでいたくらいなので喜ばしいことですし、達成感のようなものを得られるかもしれません。

この望んでいた世界への到達と引き換えにハングリーさが欠けていくことはよくあります。同時にチャレンジ精神も弱まっていく気がしています。人間で例えるなら子供から大人になるようなものなのでそれが成熟することであり自然の摂理かもしれません。

自然の摂理に逆らって良いことはないものですが、組織を成長させ続けるためにはハングリーであり続けることがむしろ自然ではないかと考えています。

だからこそ、安定することなくハングリーであり続けることが出来るかが組織の未来に大きな影響を与えると思っています。また、ハングリーで居続ける環境を創り出すことが鍵ではないかと思います。

クラブ経営の観点で言えば、冒頭で記述した厳しい状況を乗り越えて一定の結果を出す、この生みの苦しみを経験した経営者、スタッフたちは強いです。ハングリーそのものだと思います。バスケ界が黎明期で苦労した選手たちにも言えるかもしれません。しかし、Bリーグが誕生して社会的価値も上がり、ビジネスとして魅力的になりました。

これは大きな成長だと思います。昨今、Bリーグは、資金力や技術をお持ちのオーナーが参画して次のステージにつながる土壌が生まれはじめています。本当にありがたいことですし、素晴らしいことです。(大きなオーナーが参画することだけが、素晴らしい訳ではなく、クラブの志が実現する体制が望ましい)しかし、ハングリーだった業界が安定しはじめています

今こそ、新たなハングリーを生み出す環境が必要だと思っています。苦しい状況を経験している経営者を擁立することかもしれません、オーナーがパートナーとして多くの資金を投入するのではなく、企業努力をせざるを得ないような体制にするなど。自分達で稼がないと、お客様を満足させないと、チームを魅力的にすることはできないという悲壮感を現場に生み出すことが大切だと思います。

地域密着は目的ではなく、手段です。地域の方に愛されないと、寄り添わないとファン作りもパートナーの獲得もままなりません。つまり、自分たちの努力が多少実を結ばなくてもクラブはどうにかなる、オーナーが何とかしてくれるだろうとスタッフが少しでも思っていたなら、厳しかったあの頃のクラブの迫力を生み出すことは出来ないと思います。

成長したのち、再びハングリーに向き合うのは難易度高いですが、Bリーグの発展には地域に寄り添う本気の経営が必要不可欠です。そんなクラブ現場を力のあるオーナが物心両面で支える、あるべき姿になれば、Bリーグは益々魅力的になっていくと思います。

Bリーグ、Bクラブは、ハングリーであり続けたいです。


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