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島田慎二49歳、新たなチャレンジの所信表明

社員が30人強となり手狭になった旧ジェッツ事務所を、私の個人事務所として改装しました。寂しさよりも、新たなスタートに向けて気が引き締まる思いです。

さて、前回のnote、またNumberさんの記事で、千葉ジェッツ代表取締役会長就任についての想いを語らせていただきました。

今回のnoteでは、「会長に就任することで生まれた時間的余裕を使い、島田慎二は何をするのか?」について語りたいと思います。


スポーツを取り巻くすべての人たちと共にハッピーになる

「千葉ジェッツを取り巻くすべての人たちと共にハッピーになる」という経営理念のもと、私の社長在職期間で経営再建から次代へ続く道筋を作ることができました。私は完全に経営から離れるわけではありませんが、あくまでもサポート役。自分自身としては、休眠状態であった株式会社リカオンを復活させ、新しいチャレンジをしていこうと考えました。その軸は二つあり、密接に関わり合っています。

まず一つ目の軸が、日本スポーツ界への貢献です。ジェッツの経営を通じて得たノウハウを、すべてのスポーツに関わる人たちと共有する。「島田塾」と称してBリーグ各クラブに対して行っていた勉強会の範囲を広げ、バスケ界に留まらずスポーツ界全体の経営の底上げに役立てればと思っています。

9月には日本トップリーグ連携機構の理事兼クラブ経営アドバイザーに就任し、そのための体制も整いつつあります。ジェッツの経営理念と同じく「スポーツを取り巻くすべての人たちと共にハッピーになる」というマインドで邁進していきます。

全国の中小企業が元気にならず、日本が元気になるはずがない

そして二つ目の軸が、日本企業の99.7%を占める中小企業を元気にしたいということです。地方創生という言葉にも通じますが、大都市だけではなく、全国の中小企業を元気にしたいのです。

現在日本の中小企業の総従業員数は大企業の倍以上。多くの人たちが中小企業で働いています。大企業が頑張ることももちろんですが、今の日本には中小企業の元気が必要なのです。すでにある企業の業績向上にも貢献したいし、野心溢れる起業家をもっと増やしたい。

ちなみに、サービス業の場合資本金5000万円以下または従業員数100人以下というのが法律上の中小企業の要件ですので、ほとんどのスポーツクラブは大企業ではなく中小企業です。ジェッツももちろん中小企業です。

経営コンサルタントとして個別の企業にアドバイスすることももちろんですが、もっと広い範囲に私の経営観を役立ててもらうような仕掛けをいくつも考えています。

スポーツビジネスこそが最強のビジネス

ジェッツの経営の経験が一般企業の役に立つのか?という疑問が生まれるかもしれませんが、私はジェッツの社長就任以前、旅行会社を経営していました。そしてその後経営コンサルタントとしてさまざまな企業の経営を見てきて、培った一般企業の経営ノウハウをスポーツクラブに落とし込み、経営改善を実現できました。ですので、一般的な経営ノウハウはスポーツクラブに通用します。

そして、スポーツクラブの経営ノウハウも一般企業に通用します。その理由は、私の経験上、スポーツ(クラブ)ビジネスこそが最強のビジネスだからです。

最強のビジネスというのは最も儲かるということではなく、最も難易度が高いビジネスという意味です。

スポーツクラブ経営の場合、一般企業に比べて重要なステークホルダー(利害関係者)がスポンサー、ファン、地域住民、行政、所属リーグなど多岐にわたり、どこか1つだけを向いた施策が他のところで受け入れられないというのはしょっちゅうです。

また、メインの商品である試合には勝敗があり、天候などの諸条件によっても大きく観客動員数が左右されます。順位による賞金なども結果が確定するまでいくらになるかわかりませんし、リーグカテゴリの昇降格もある。場合によっては選手の移籍などもそうですが、一般的なビジネスに比べてコントロールできない部分が非常に大きいのです。

その中で、コントロールできる部分にフォーカスして取り組むことで、コントロールできない部分が良い状態になる可能性を向上させていく。この考え方はどんなビジネスにも通じるものですから、スポーツ(クラブ)ビジネスで成功したノウハウが役立つ機会は多いはずです。

経営者・上司・親という「三大ままならないこと」

上記二つの軸以外にも考えていることがあります。

「上司と親は選べない」という言葉。私はこれに「経営者」も加え、人生の三大ままならないことと定義しています。(経営者と上司はイメージ的には重複しているかもしれませんが、ここでは分けます)

これらは、人生においてコントロールできない部分です。自分が頑張っても基本的には経営者も、上司も、親も選べません。その中でどう立ち振る舞い、コントロールできる部分にフォーカスし、コントロールできない部分も良くなる可能性を高められるかという考え方はすべての人たちにとって役立つはず。どんどん話が大きくなってきましたが、ビジネスのことに留まらず「日本のすべての人たちをハッピーにする」ことに少しでも貢献できたらとも考えています。

チーム島田結成について

先日、ツイッターでこんな呼びかけをしました。

ものすごくざっくりした内容にも関わらず、多くの応募をいただきました。この場を借りて感謝いたします。今後、私とこの同志たちは「チーム島田」として活動をしていくのですが、こういった形でさまざまなプロジェクトを進めていくこと自体も新たなチャレンジであり、世の中に貢献するための活動だと考えています。

終身雇用制度が崩れ、個人の時代と言われて久しい現代。働く形態や、会社としての形もさまざまで良いはずです。そのことを私(たち)自身で証明し、働き方の一例として提案していきたいと思っています。

noteを島田慎二のオウンドメディアにする

また、今後はこのnoteを島田慎二のオウンドメディアにするつもりです。今まで更新頻度もまちまちで、機能も使いこなせているとは言えなかったですが、チーム島田のメンバーを編集長に迎えてコンスタントに更新することにしました。

まず考えているのは、スポーツ×地域について。地方創生にスポーツが果たす役割というのは大きいものです。そして私の趣味はですし、歴史も大好きです。仕事柄、地方出張も多い。出張先で1~2時間空きがあれば観光スポットに足を伸ばします。地域の美味しいものを食べるのも好きですし、人と触れ合うのも好き。自分で言うのも変ですが、スポーツと地域の結びつきについて発信するにはうってつけの人材です。

私が実際に訪れた場所で、スポーツがどう位置づけられていて、住んでいる人たちにどう受け入れられ、どう貢献しているのか……そんなことを中心に書いていこうと思っています。47都道府県分作りたいと構想を練っているので、この観光スポットを訪れてほしいとか、このお店のこのメニューを食べてほしいなどのオススメがあればぜひ教えて欲しいです。

チーム島田のメンバーも紹介したいですし、私の考えていることや提言を発信することもあるでしょう。こんなことを書いて欲しいという意見もいただければ嬉しいです。

note以外にもさまざまな仕掛けを準備しています。私の経営観を伝えられる機会もオンライン・オフライン問わずに増やしていきたいと思っているので、期待していてください。

お読みいただきありがとうございます。記事を良いと感じていただけたら、ツイッターなどで記事を紹介していただけると嬉しいです!