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日本をつなごう~JR九州~


 2011年3月12日、九州新幹線開業日でした。その前日に起きた東日本大震災の影響で、開業お祭りモードは自粛し、放映されていたCMはネットで拡散されていきました。

  初めてこのCMを観た時、震災の重苦しい空気の中、名もない沿線の人々の無心の笑顔に暖かい気持ちになり、涙がでました。カンヌ国際広告祭で銀賞受賞。このCMを自前で作った会社がJR九州でした。

1987年の民営化で、国鉄は12の承継法人に分割されました。鉄道運輸部門では、本州3社(東、西、東海)島3社(北海道、九州、四国)そして貨物。本州3社以外は赤字経営からのスタートでした。島3社の人々にとって、新幹線開業は沿線住民の悲願であり、採算を考えるとかけでもありました。そんな中、真っ先に新幹線開業したJR九州。沿線は、このCMさながらの光景です。

 今年、3月の日本経済新聞の「わたしの履歴書」は、唐池恒三氏(JR九州相談役)でした。「屈辱からの出発」で始まった人生は、破天荒さもあって、面白く読みました。中でも、国鉄民営化で、JR九州勤務になってからの奮闘ぶりは、爽快でもありました。

 国鉄時代、東京や関西を走った車両が九州におさがりとしてきていた実情、国鉄民営化では本州3社が上場さえすれば成功と言われた中、2016年にJR九州を株式上場さす努力。「そんなことできるはずない」と言われたことを、幾度もやりとげていく過程は、読んでいて応援したくなりました。本州3社に比べ、不利な地で、赤字経営からのスタートで、それ でも、社員一丸となって、読んでいるうちに、いつしか、こんな会社いいなあ、と。

 例えば、JR櫻燕隊というチームがあったり、ものづくりの会社であり続けたい思いから観光列車「ななつ星」は自分たちの手で作ったり。
 「ななつ星」に代表される観光列車の成功。カラフルな観光列車が九州にはたくさんあります。「ななつ星」は世界に誇る列車になり、2021年秋、2022年秋と米国の大手旅行誌「コンデナスト・トラベラー」が選ぶ列車の1位だったそうです。

  鉄道事業の他でも、韓国までの汽船、外食産業、ホテル、不動産と展開します。去年の10月、熊本の叔母の法事で、ブロッサム熊本に泊まりました。JR九州管轄のホテルで、駅直結で、便利で、従業員も丁寧な応対でした。亡くなった父との最後の旅行になり、ホテルの快適さを父も妹も喜んでいました。


 苦難の中、今年、株式上場7周年。帰省や旅で利用しているものとして、これからも推したい会社です。**画像はネットから借りました

#JR九州 #推したい会社   #新幹線 #日本経済新聞社  





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