文藝春秋3月号「東京都同情塔」を読んで
知的でSF的で批評的で、しかも読みやすい文章でした。今年上半期
の芥川賞受賞作「東京都同情塔」面白くよみました。
文藝春秋3月号は特別号で、「東京都同情塔」が全文掲載され、選評まで載っています。選評を読むと、平野啓一郎氏が幻惑的な構造計算と題しして、述べており、一番しっくりきました。
「バベルの塔の神話を主題に、言葉と物との関係のとあるべき理想とを、
自ら構想中の塔と同化するように倒錯的に模索する女流建築家の造詣が冴えており」→サラ・マキナという女流建築家を中心とした