台北嵐走 TAIPEI RAN-RUN
東日本大震災の際、台湾は200億円の義援金を用意してくれた。
年上の世代には、戦前の印象がよかったらしい。残念ながら僕は今回の旅でそういう人には出会わなかったから、真相はわからない。
若い世代には、日本の文化の影響がある。「サンリオと進撃の巨人で日本語を覚えた」という今回の通訳は、不自由しない程度の日本語が話せる21歳の学生だった。
海外で稼ごうと考えた人々にはちょうどいい相手だ。僕たちに興味を持ち、文化を消費し、言葉まで覚えようとしてくれる人たち。
台湾に日本を売り込むことには、誇らしさを感じたし、同時に彼ら彼女らが思うほど日本人であることに自尊心を持てない自分の卑屈さにも直面した。
この話は、台湾でアイドルオーディションを開催するために、台北で1週間を過ごし、現地のアイドル候補の娘と向き合った、日本人の僕の思い出話だ。
そんなにきれいな話じゃないかもしれないけど、興味があれば最後まで聞いてほしい。
【続く】
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