見出し画像

レコード針が重くて持てない!脳梗塞で倒れた49歳DJ男の顛末記

私は1974年生まれ、49歳の男性です。
2023年4月10日、突然「脳梗塞」で倒れ、生死の境を彷徨いました。その顛末記です。


異変が起きたのは土曜深夜のクラブでDJの最中だった。右手が急に重くなり、レコードの針が上げられない。「なんだなんだ?」混乱しながら左手で右腕を持ち上げ、なんとか次のレコードにスイッチ。症状はすぐに治ったので、その夜は気にせず仲間と朝まで飲酒。タクシーで帰宅したのは朝10頃だった。死んだように眠り(実際ほぼ死んでいた)、夜9時頃目が覚めた。前夜の出来事は一時生脳虚血発作(TIA)だったようです。

■一過性脳虚血発作(TIA)とは


https://tinyurl.com/2muq85rs

 起き上がると脚に力が入らず上手く立てない。妻が「病院に電話しろ」というので、緊急医療相談ダイヤル#7119へ。症状を説明し、紹介された病院へ電話したが「緊急手術が入っていて医師が対応できない」とのこと。自分の意識はしっかりしているので、重大なことだとは思わず「翌日の月曜日に病院行けばいい」と高を括って一旦、寝てしまった。夜中3時に起きてトイレに行ったが、妻によると「明らかに様子がおかしく、ゲームキャラのように寝室のドアに足が引っかかって動けなかった、顔の右半分が動いていなかった」とのこと。意識はあって普通に会話はしていたが、みかねた妻が救急車を呼んでくれた。到着した屈強な救急隊員に抱えられ、そのまま病院へ。

どうやら典型的な「脳梗塞」だった。妻が救急車を呼んでいなければ、危なかった。後から聞くと救急隊員に「本当に今、呼んでくれて良かった!」「翌朝まで待っていたら間に合わなかった」と何度も言われたという。

よく聞く「たらい回し」になったりせず、地域の救急車に空きがあったこと、自宅からすぐ近くに専門病院があって、すぐに受け入れてもらえたこと、妻に異変に気づいてもらえたこと……いくつもの幸運が重なって、今PCのキーボードが叩けている。ちなみに当直の医師は、その後担当医に。

ーー大塚製薬のHPより引用ーー

■脳梗塞の治療

発症4.5時間以内であればt-PAという、血栓を溶かすお薬を静脈に注射し、血管を塞いでいる血の固まりを溶かします。 ただし、検査に時間がかかるため(1時間程度)、この治療を受けるには少なくとも3.5時間以内に病院に着いている必要があります。
https://tinyurl.com/2gtvy2cn

■脳梗塞の前兆は?

思い返せば前兆はあった。

・1ヶ月ほど前から右手の人差し指と親指が痺れて感覚がなくなり、力が入らないことが何度かあった。

・時間感覚がおかしくなり、予定の時間を間違えてしまうことも数回…。

・酒を飲んでいるときに腕に力が入らなくなり、バーカウンターで「肘ゴケ」してしまう。

それが「脳梗塞」の前兆だなんて、想像もしなかった。


■「脳梗塞」とは?


「脳梗塞」とはなんとも恐ろしい響きの言葉だ。

「脳梗塞」の定義を流行りのchat-GPTに聞いてみた。

脳梗塞とは、脳内の血管が詰まって、その部位の脳細胞が酸素や栄養素を得られなくなることで、脳細胞が死滅してしまう病気です。脳梗塞は、脳梗塞を引き起こす原因となる血管疾患(主に動脈硬化)や、高血圧、糖尿病、高脂血症、喫煙などの生活習慣病などによってリスクが高まります。

脳梗塞には、症状によって急性期、亜急性期、慢性期の3つに分けられます。急性期は、血管が詰まってから約6時間以内に治療を行わないと、脳梗塞の被害が拡大する可能性が高く、重篤な後遺症を残すことがあります。亜急性期は、急性期を過ぎてから数日から数週間の期間で、治療やリハビリを行いながら患者の回復を促します。慢性期は、亜急性期を過ぎた後の期間で、慢性的な後遺症を改善するためのリハビリが中心となります。

脳梗塞は、急性期には緊急の治療が必要で、症状が出た場合には速やかに医療機関を受診することが大切です。

■自分が脳梗塞になった原因は?

なぜこんなことになったのか?原因はなんだろう、と自問する。

・酒は飲み出すと浴びるほど飲んでしまう
・タバコは17歳から切らしたことなし
・糖尿病罹患中(HbA1c7.2程度/舐めてた。)
・163センチ82キロの肥満体型、BMI30.86
・高血圧/高脂血症ぎみ
・自分の体や健康に無頓着だった。

思い当たるのはこんなところだが、原因はGPTの解説通り。ただ、同年代で同じような人は多いのではないだろうか?

健康に無頓着に生きていると、死んでしまうなんて、思いもしていなかった。バカだな。自分は一度死んで、病院に運ばれた4月10日から新しい人生が始まったのだ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?