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【短歌六首】これはうるう席

今、金子みすゞさんが生きてたら、どんな詩を書くのかなあ。

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死を乱用しすぎた街に降ってくる胞子よ種よ教えてくれよ

赤ちゃんのように詩集を抱いていま騒ぐことばをあやしているの

口笛にすらならなくてゆるく裂く詩をよけながらかすれた声で

2円分足りない切手に気が付いてピースサインを書き足している

減らされたベンチの代わりシーソーの釣り合わないね空気とぼくは

ほんとうはもうひとりぶんあるけれどこれはうるう席 きっといつかは

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/とわさき芽ぐみ 2021.1.5

ヘッダーイラストはnoteの「みんなのフォトギャラリー」より、kyokokomatsuさんからお借りしました。ありがとうございます。

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