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愉しみも哀しみもほどほどに(中庸がいい)

(書き下し文)
子(し)曰(いわ)く、関雎(かんしょ)は楽(たの)しみて淫(いん)せず、哀(かな)しみて傷(やぶ)らず。

(現代語訳)
孔子先生は言われた。「詩経の関雎は夫婦和合の詩だが、楽しんでもあまりに行きすぎることなく、哀しんでもやけにならないという中庸のよさを教えてくれる」。

(思いや学び)
時代が変わっても変わらない永遠の課題だと思うのだが、若いうちは血気盛んでとにかく道をそれてしまうことが大いにある。
渋沢栄一先生は著書の中で「青年期はとにかく七情(喜、怒、哀、楽、愛、悪、欲)に流されやすいから、日々の精神修養を怠る事なく、克己心を育んでゆけ。」と述べている。
かつて私も感情に任せ、行動をしてしまい、痛い目を見たことがある。
実際にそうした失敗を体験しているからこそ、渋沢栄一先生の上記の言葉は深く心にしみわたるとともに、人生の学びとなった。
何事も※中庸を意識し、七情に乱されないよう、慎重に行動したい。
※中庸…極端な行き方をせず穏当なこと。片寄らず中正なこと。

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