願い
Dec 16, 2019 by Ryota Nagashima
畑に継続して行くようになって1年が経とうとしている。
冬の土はとても冷たい。
ずっと触っていると体の芯から冷えてくる。
そんなことを1年前にも思っていたなぁと、
土をいじりながらふと思い出す。
感覚で記憶が蘇るってなんだか豊かだ。
農業は循環しているという当たり前のことを学んだ1年だった。種から芽が出て成長し、実がなり枯れて、土へと還る。何かと変化を求められる現代において、変わらない生物の循環を感じられていることは貴重な機会だろう。
多くは望まず、来年も今年と同じように収穫できますように。これまでのようにこれからも季節や天候が変わりませんように。(残念ながら気候変動は益々進んでいる)
"変わらない"ということを残していくための努力をしている農家さんと出会ったことで、その価値を知ることができた。人生において大切なことを学べていると思う。
一緒に活動している友人がこんなことを言っていた。
「植物も私たちと同じ生物であり、対等な関係」と。
心から溢れるように発せられた温かい言葉だった。
土の冷たさを感じるたびに、僕はこの言葉を思い出してほっとするのだろうな。
多くの人の日常の一部に畑というものがありますように。
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