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祭囃子響く京都で、初生ヒカシュー。

前置き


7月21日、私はヒカシュー45周年記念のライブが京都で行われるという事で、京都に訪れた。

以前からヒカシューのライブは気になってはいたもの、他のアーティストの方を優先してしまっていることや、関東の方でライブをする事が多かったので、今回4年ぶりに関西に来ると言うわけで念願のチャンスであったのだ。

7/21は東海道新幹線の車内チャイムが変わった最初の日。それを聞くのも兼ねて、
敢えて新大阪〜京都間を新幹線で行って、そこから会場最寄りの三条まで地下鉄で行こうかと考えたが、来週どっちみち用事で新幹線に乗るからいいやという理由で、阪急で行った。

阪急京都線の終点、京都河原町駅から会場までは約10分かかるもの、直線でまっすぐ行ける。

京都観光


この時期の河原町は祇園祭が行われているシーズンであり、その日は本祭では無かったもの、24日に後祭が行われるらしく、河原町通りや四条通り各所では祭囃子が流れており、お祭り気分に浸れた。

高島屋での祇園祭の展示。あそこをこの大きいのが通るのかと思うと、一度見てみたい。

会場最寄り駅から数十分で行けるもの、到着したのは14時半ごろ。開場は18時半とかなり時間があったので、色んな京都の場所の散策をした。

訪れた場所その1

好きな人物、Ayase氏の懐かしい味であった元祖長浜屋の恐らく暖簾分けのお店、長浜ラーメンみよしやの豚骨ラーメン。

京都はラーメン激戦区と言われていることを以前から知ってはいたもの、本当にラーメン屋が多かった。京都発祥の天下一品も偶然このような面白いサービスを見つけた。

八坂神社の近くにある天一、知恩院前店にて。
(八坂神社も参拝しました。)

生憎この写真を撮った時はお店が閉まっていた。軽食を食べてから京都に行き、こってりとした豚骨ラーメンを食べた後ではあったもの、これを試してみたかった…
(調べてみた結果、東京の中野店で初めて行われたサービスらしく、他の店舗ではどこでやっているのか、と言う話はあまり出てこなかった。また改めて調べてみよう。)

訪れた場所その2

ヒカシューと昔から非常に縁の深い、平沢進氏の聖地と呼ばれている場所。
(一昨年、Filterというシンセサイザー専門雑誌の創刊号表紙撮影で京都に訪れた平沢さんが、その年に出演したフジロックの公演名も兼ねてTwitterに載せた場所)

かつてテクノポップ御三家と呼ばれていたP-MODELとヒカシュー。(そしてプラスチックス)
今となってはヒカシューのみバンドで現役で活動しており、平沢さんもソロでは現役で活動しているもの、P-MODEL解散後に産まれた私としては、現役のP-MODELの姿も生で見たかったものである…
(特に前述したFilter創刊号での撮影は貴重なP-MODEL(改訂期)のメンバーで行っており、翌年に福間さんがお亡くなりになられた事で、本当に貴重な写真となってしまったのが…)

この場所は、京阪、地下鉄三条駅から降りて登ったすぐ側にある。

京都のこの様な市街地は、景観保護法で、他の県だと派手な外装のお店もシックな色合いになってたりするのが興味深い。
この様に4時間ほど時間はあったもの、四条、三条を一周する様に巡っていたらそろそろライブの開場時間が近づいて来た。

ヒカシューのライブ

今回訪れたのは、京都ライブレグというライブハウス。

プロのミュージシャンのライブをライブハウス規模で見に来たのは初めてであった。
今まで、ホールやアリーナといった数千人以上規模のライブしか見た事ない私が最初に抱いた感想は

「余りにも近過ぎる…!!」

会場内は、スタンディングではなく丸いテーブルのある自由席タイプ。
座る場所によっては、アーティストと1〜2m程しか離れてないと言うその近さに驚愕した。
座席ガチャと言う概念が無いので、優しい世界だ…

観客の人も4.50代の人が多く、もはや私が最年少なのでは無いかと思うほどに、ディープな空間が構築されていた。(時間が経つと、割と同世代らしき人々もそこそこ見られた)

ライブハウスではチケット代に加えて飲食代として1400円払う事が義務となっており、そのお金で飲み物食べ物が交換出来る券二枚と引き換え、と言うシステムになっていた。
そう言えば、某アーティストのトークショーでzepp等のライブハウスに訪れた際も、義務として、600円払ってスーパーで100円ほどで売ってる様なドリンクを貰った記憶があったなあ…
ライブハウスの運営のことを考えると、そういうシステムになるのも仕方ない、と割り切った。

メニューを見ると、フードはおつまみ系ばかりであったもの、私はそこでもう晩御飯を食べるつもりだったので、ボリューミーで、私の好きそうなキムチ豚丼を注文し、開演前に食べ切った。(ドリンクは、お酒が飲める年齢とは言え、ノンアルコールを選んだ。)

ここからは簡易的なライブレポ。

開演の19時半、メンバーの皆さんが舞台袖では無く、客席の後ろから登場した事に驚いた。

私は、昔の代表曲ばかり聴くにわかファンなので、新曲が割と多く知らない曲が多かった。
(けれども、独特のヒカシューワールドを楽しめた。)
MCは主にボーカルの巻上さんとギターの三田さんが行っており、このお二人がAIなど時事ネタも交えたりしつつ、すごいおちゃらけていて、とても面白いMCだった。
ウクライナの件、今度のライブのお話など、時に真面目に様々な興味深い話もされており、今までMCは簡潔な方が良いと思っていた派であったもの、割と長くても話す人のネタの引き出しが多ければ、長くても楽しめるんだなあとこの時思った。
(若造の私がこんな事を言っては生意気だが)

ヒカシューの音楽は、巻上さんや三田さんの脳内の感情をそのまま音や歌詞に変換したのでは無いかと言うくらい独特の世界観で、主に楽器や担当をされている他のお三方(清水さん、坂出さん、佐藤さん)も45年も付いてきはって、ずっとこのバンドで、この世界観を貫き通してやっているのは凄い話だなと改めて思った。
私は約40年前のヒカシューと、今のヒカシューしか知らないと極端ではあるが、還暦を過ぎたであろう今の皆さんの方が凄く個性的で味わいが出ていて良いなぁと感じた。

数々のライブ物販も取り揃えており、その後物販にサインも行うとの事で、物販を買おうかと迷っていた。
Tシャツを買おうかとも迷ったが、もれなくヒカシューって何やねんと突っ込まれる事間違いなしなのと、物販にサインをして貰うとなると、確実に観賞用になる。
なので、自分が知ったきっかけでもある曲が沢山入ったヒカシュー20世紀ベストアルバムを購入した。

ライブが終わった頃には気付けば22時前。その後ヒカシューの皆さんがまたやって来て、その中にはファンらしき方でもお互いの肩を叩いたりとまるで親友の様に接している方もおり、アーティストも含めた打ち上げ会場の様な雰囲気に今度はなっていた。本当にマイナーな界隈になるとこうなるんだなあと。

私の場合、このままでは家に帰るのが遅くなると思い、割と早めにサイン会に参加し、メンバーの皆さんとお話をしたりした。
サインを行いながら、気さくに会話してくださったりと本当に良い人達で、一方の私は今度平沢氏と共演を果たすサメ映画「温泉シャーク」の件についてお話ししたりする予定だったのが、ライブの衝撃でその記憶が吹っ飛び、全然違う内容を話したりしていた。

メンバーの全員からサインも頂き、最後挨拶として「皆さんありがとうございました!最高の思い出になりました!また機会があれば訪れます!」と言うと、皆さん素敵な笑顔で微笑んで下さり、本当に最高の思い出となった。

最高の余韻で会場を後にしたが、深夜の河原町通は夜のお店が立ち並ぶ場所へと変貌していた。
治安もお世辞にも良いとは言えなかったので、この余韻が汚れぬうちにそそくさと帰宅した。


あとがき

日頃から京都駅の方に度々行く、と言う行為はしていたもの、久々に河原町の方を散策すると言う事を行い、暑いものとても楽しかった。
ヒカシューのライブも、軽い気持ちで行ったのが想像以上で、再来週に東京の方で開催される記念ライブのファイナルも行きたいと考えた。
(特に、ゲストとしてこれまたにわかであるもの好きな戸川純氏が登場する。とても気になる)

京都は私の住んでる場所の関係から比較的近場ではあるもの、観光する目的だったので予めもうちょいお金を下ろしておくべきだった。そして想定外の物販。
24日の祇園祭の後祭りも行きたいが、翌日は前期試験。なので今回はちょっと断念する事になりそうだ。

何はともあれ、夏の思い出を作るスタートが良い感じで切れた1日であった。

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