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綺麗ごとだけじゃ語れない。

3か月ぶりに戻ってきた。彼がようやく戻ってきた。そう実感せずにはいられなかった。

2020/3/30 午前0時。彼はかつての過ちで活動自粛することとなった。

今考えても当時行ったことは正しいとは思えないし、報道が出たときから活動自粛するだろうという覚悟はしていたし、きちんと反省して次のステップに進んでほしい、過ちに対してきちんと向き合ってほしいと思った。

その反面、きっと自分のことを必要以上に責めるだろうし心を病む可能性もあるのでは…という不安もあり、こんなに長く感じた3か月はなかった。そして、この3か月間の8人での活動中、1人いないだけでこんなにも「何か物足りない」「しっくりこない」という違和感をずっと感じていた。

今までアイドルに限らず色んなアーティストを見てきたし、脱退・解散などがあった人たちもいくつかいる。私の大好きなバンドの大好きなドラマーが脱退した時も同じことを感じたし、脱退して3年目の去年ようやくその音にも慣れ、いろんな気持ちの整理がついたような人たちもいた。

でも、この3か月はその数年より長く感じた。

リーダーがいないだけでこんなにもしっくりこないものか。ずっとグループの先頭に立ち8人を引っ張ってきた人がいないだけでこうも違うものか。コンパスがないまま走り続ける、とでも言うのだろうか。そのくらい「これからどうなってしまんだろうか」という気持ちの強かった3か月を過ごした。


7/1のお昼12時。FCからメールが届いた。いつもならきっと無視する内容だが、なぜだかその日だけはふと開いてしまった。阿部さんの表紙のお知らせだろうか?と思いながら開いたら、思いがけない文字列が。

「岩本照からメッセーが届いています」

夢かもしれない、と思いつつ、ドキドキしながらメールに記載のあったリンクを開いた。手は震えていたし、後から気づいたが涙もずっと出ていた。

テキストリンクを開くと、間違いなく彼からのメッセージだと分かるような、反省と謝罪とより一層強い決意の文章が並んでいた。間違いない。彼が帰ってきたんだ。そう思った時、勝手に涙がこぼれ出ていた。

しかし実際に写真なり動画なりを見ないと落ち着かない。待ち望んでいたことだけに、夢だったのではないか。そんな不安も頭をよぎっていた。


そんなこんなで夢うつつのまま数日がすぎた時。

7/3の17時、衝撃が走った。3月から更新されないままだった彼のブログが更新された。

謝罪と決意、どちらも数日前に見た時よりいっそう強く感じる内容のブログ。あぁ、夢だと思ってたけど夢じゃなかったんだと。その時、じわじわと実感をしたのは数日前の話。

そして、ブログの最後に載せられていた9人での写真。数か月ぶりの9人の姿だった。待ち望んでいただけに、見た瞬間に崩れ落ちて涙が止まらなくなった。

自分を追い込みすぎる人だから痩せてはいないだろうか、何も手につかず悲しみに暮れていたのではないだろうか。そう思っていたが、ブログを見る限りは杞憂に過ぎなかったのではないかと思った。真相は分からないし、メディアを通じた以外の素の彼のことは知らない。しかし、文章を見る限り彼は自分を成長させることを見失わず、もっと高みを目指して努力をしていた。

彼を今まで見てきた中だとその姿が容易に想像できるくらい彼はストイックだが、全く音沙汰がなくどういった生活をしていたか分からなかったので「あぁ、彼が彼のままでいてくれてよかった」と変に安心した。それと同時に、本当に帰ってきてくれたんだとじわじわ実感をした。


長年の夢だったデビューもできた。活動自粛期間も終わった。リスタートをいつでも切れる場所まできた。その準備は、この3か月の間に他の8人がしっかり土台を作ってくれていた。多角的な露出はできなかったかもしれないが、グループとしてだけではなく個人としてグループの名前を広めてくれるくらいの活躍はしてくれていたと思っている。制限はあったかもしれないけど、みんなができることはやって土台は作ってくれた。あとはもう彼が先頭に立って9人で進むだけだ。今後の活躍が大いに楽しみだ。


タイトルは、私が彼らの曲でも特に好きなこの曲から拝借した。

Cメロの歌詞であるこのフレーズ

綺麗ごとだけじゃ語れない 僕らの世界

だけど今日も 夢に見てた明日を追いかけよう

追加で入ったメンバーも含め、10年前後下積み時代を過ごしてきたメンバーがほとんど。まさに今のことを言っているな、と思った。

もうひとつ。この曲で好きなところがもうひとつある。

「怖いものはないよ」

と言いながら9人で一列並んでウェーブをする。それを見ると、いつも泣きそうな気持ちになる。たくさん苦い思いをしてきた彼らだからこそ、この歌詞に非常に力強さを感じた。

総じてBoogie Woogie Babyが好きという事実しかないんだが。


これからが勝負、本当の勝負。その荒波を潜り抜けて、彼らは一体どんな景色を見ることになるんだろうか。願わくば、私も一緒にその光景を見られたら、と思わずにはいられない。これからパワーアップした彼らの活躍に、一層胸が高鳴るばかりだ。


アイキャッチの写真は、冠番組の公式Twitterより拝借しました。今週の配信も、首を長----くして楽しみにしています。(@sore_snowman)

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