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人として、本当に優先すべきことは?

題名からして辛気くさいですが、ちょっと音楽活動に絡み自分が後悔した出来事を書かせていただきます_φ(・_・

音楽活動に限定されず、きっとお仕事が忙しかったがために、こういった経験のある方は他にもいらっしゃるのではないでしょうか。


物事の優先順位は人それぞれだと思います。

私は、若い頃に優先順位の付け方を間違ってしまい、今でもものすごく後悔していることがあります。

それは2004年の夏、8月22日の出来事。

この年、夏の甲子園では私の地元にある高校、南北海道の代表校・駒大苫小牧高校が、北海道代表らしからぬ快進撃により勝ち進み、この日とうとう愛媛県代表・済美高校と決勝戦を戦うところまで来ていました。

対して、私は北海道から上京して3年目。本業の傍らドラムプレイヤーとしてバンド活動をしており、この日オリジナル曲を引っさげて東京のライブハウスでの初ライブを迎えました。

午前中、機材を持って渋谷のライブハウス『TAKE OFF 7』に向かい、夕方からのライブに備えて対バンの方々とリハーサルを行っていました。

リハーサルの合間に、ライブハウスのスタッフさんと甲子園決勝の生中継を観ながら「ここ僕の地元にある高校なんですよ!」なんて言いながら、初ライブを控えているとは思えないくらいリハそっちのけで試合を観ていたのを思い出します(・・;)

ちなみに試合は超乱打線でシーソーゲームの末、駒大苫小牧高校が南北海道勢初の全国制覇!これにより、私も夕方のライブ本番に向けて気持ちが弾んでいきました。

本番が近づくにつれ、自分のバンドメンバーの友人知人がお客さんとして次々とライブハウスに入って来ました。その中に、私の北海道の学生時代のクラスメイト数名も含まれていました。

それだけ多くの友人知人に見守られたライブは、良くも悪くもありがちな身内ノリではありましたが、コピーバンドをやっていた頃とは違い、自分たちのオリジナル曲やステージングに対して率直な意見をもらえたことは今の楽曲制作活動にも活きています。

問題は、ライブを終えた後のこと。私のために来てくれた先程の元クラスメイトたちが

「おう、久しぶりにみんな集まったんだから、これから飲みに行こうぜ!」

って誘ってくれたんです。

しかし、ライブを迎えるまでの数ヶ月間、昼間の仕事を終えてはスタジオに集合し、夜遅くまで練習・曲作りをし、短い睡眠でまた朝仕事に行くという生活を繰り返し、この間にも島村楽器のHOT LINEという音楽コンクールに数店舗でエントリーして演奏をこなしたりして、肉体的にも精神的にも疲労が溜まっていたため、私はその飲みの誘いを断ってバンドメンバーだけで内々の打ち上げを行う選択しました。



その元クラスメイトのうち、その後もなかなか会う機会が作れなかったのが一人だけいて、それでも同じ関東に住んでりゃそのうち会えるさ、なんて思っていました。

でも、とうとう会えずじまいで…

…2〜3年後のある日、彼が病気でこの世を去ったと旧友から知らされました。

あのライブ後、

「よかったらウチのバンドの打ち上げにおいでよ!」

って誘えなかった、自分の度量の小ささ、余裕の無さを悔やみます。

彼の死以来、遠くに住む友人知人や親族と会う機会が作れそうな時は、多少疲れていても、無理をしてでも会うようにしています。

今は新型コロナウィルス蔓延により直には会えていませんが、オンライン飲み会によって昔のバンドメンバーや元クラスメイトの顔を見れています٩( ‘ω’ )و

今の時代、人とコンタクトを取ろうと思えばいくらでも方法はあります。どうか皆さんが同じような後悔をされないことを願っておりますし、私自身これからも気を付けたいと思います。

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