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神風待ち

わたしは根っからの心配性で、怖がりで、考えは悲観的で、虚無主義者である。わたしの周りは、「アフターコロナ」とか言うて、自分が死なない未来を描いている人ばかり。みんなはあしたが不確実ではない? わたしは関節の病気やら低血糖症やらめまいやらで、一日一日を生きのびるのに必死だから、新しい死の要素に直面したいま、人間を見たら怯えるようになった。それは、あの病気が自分にうつるかもしれないからでなく、わたしも彼らも死ぬ可能性がありながら歩いていると知ってしまったことによる。家族は一応、わたしに味方した。生と死は紙一重と。ますます神風頼りになる。先日SNSで、「調子こいてんじゃねぇコロナ」と書いている人がいたもんで、わたしの心はなごんだ。

ありがたいことです。目に留めてくださった あなたの心にも喜びを。