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戦国時代の自動操縦【毎週ショートショートnote】

※閲覧注意。R18ではありませんが、エロで馬鹿で下品です。

個人所有の日本最古のからくり人形が〇〇資料館に寄贈され、話題を呼んでいる。

今回寄贈されたからくり人形は、室町時代後期に作られたものと見られ、戦国武将を模した約160cmのほぼ等身大のもので、精巧なぜんまい仕掛けにより、歩行、前傾姿勢、腰の前後運動が可能であるとのことだ。

状態はよいものの、一部が破損しており、専門家による修復が試みられている。

修復にあたっているからくり人形師の唐栗源造氏によると、破損した部分は人形本体から取り外しが可能で、鼈甲製の中がくりぬかれた筒状になっており、腰の前後運動によって、筒の中の空気圧が高まり、注入した液体が先端の穴から噴出するという精巧な造りになっているとのこと。

唐栗さんは、

「側室も多く、また戦乱で遠征が続く中、ひとりでも多くの世継ぎを残すための戦国時代の自動操縦のからくり人形の技術にはただ驚嘆させられるばかりです」

とのコメントを寄せている。
                             (了)

(391字)

ご、ごめんなさい…。でも410字以内に収まった!

たらはかにさんの企画に参加させていただいています。


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