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「200CD ザ・ロック・ギタリスト」(学研200音楽書シリーズ)おもしろい

1910年生まれのTボーン・ウォーカーから1978年生まれの中林キララ(オシリペンペンズ)まで名だたるギタリスト達についての各選者の個人的思い入れや思い込み等含む偏愛的文章の解説と推薦盤がひたすら155人分。

レビューだとかベストとか、そういうものは偏れば偏るほど熱量が増す。

後半にはギターのタイプ(ストラト、テレキャス、レスポールとか)、エフェクター(歪み、揺れとか)や奏法(カッティング、アーミング、ボリュームペダルとか)に着目した推薦盤コラムもあり。

この本の独特、ある種俗っぽさの強い部分だけど、各ギタリストに「必殺技」という項目があるのがいい。
ブライアン・メイ(クイーン)、「ディレイを利用したギター・オーケストラ」
イングヴェイ・マルムスティーン、「クラシカルなフレーバーが漂うスピード&スウィープ・ピッキング」
ここらへんはわかりやすい。

ピート・タウンゼント、「ウィンドミル奏法、ギター破壊」
まあ確かにパフォーマンスとしてはお家芸。
ジェフ・ベック、「なんでもできる」
みもふたもないけど、これも技、なのか?

すごいのは、
豊田道倫、「街、人」
もうここまで来ると最早なんのことやらわからない。
他に遠藤賢司なんかも載ってるけど、シンガーソングライターとしての色合いが強い選出も多い。と、ここでハタと気づくが何もリードやソロだけがギターではないというメッセージなのか。歌の伴奏として、その人自身のギター(とかピアノとか)が1番というシンガーも多い。

ギターに限らず楽器を弾く者として、いや、スポーツでもなんでも、自分にとっての必殺技って考えてるだけでも楽しい。

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