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セル・オートマトン

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セル・オートマトンに関する記事
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記事一覧

ライフゲームでピタゴラスイッチ:April-fool Edition

どうも、108Hassiumです。 今年の4月1日、つまりエイプリルフールにこんな動画を投稿しました。 この記事では、この動画の背景などを解説します。 ※以下の記事を読んでいる前提で話を進めます。 エイプリルフール要素あの動画を4月1日に投稿したのは、動画内に出てくるセル・オートマトンがライフゲームではないからです。 Hensel記法では「B3/S235eky」と表記されるルールで、ライフゲームに対して生存条件を付け加えたルールに相当します。 ※☟Hensel記法

自作セル・オートマトン「skyfish」

どうも、108Hassiumです。 タイトルの通り、かつて私が研究(?)していた「skyfish」というセル・オートマトンを紹介します。 なお、タイトルの「自作」というのは私が自力で発見したルールであるというだけの意味で、ルールそのものは大した新規性はないものです。 定義skyfishは以前紹介したStarWarsと同じ4状態2次元ムーア近傍ルールで、Gollyのルール表記では「23568/35/4」と表されます。 具体的には、以下のようなルールです。 0番のセル(

ノイマンのセル・オートマトン

どうも、108Hassiumです。 セル・オートマトンといえばいわゆる「コンウェイのライフゲーム」だけがやたらと有名ですが、実はセル・オートマトンの歴史はライフゲームが発表されるずっと前から続いており、ライフゲームよりも古いセル・オートマトンのルールがいくつも存在します。 そんな中でも特に古い(最古ではないらしいです)のが、「Von Neumann cellular automaton(ノイマンのセル・オートマトン)」です。 ざっと調べてみたところ、このルールの面白さに

ライフゲームのヤバいプロジェクト3選

どうも、ConwayLife.comのフォーラムを眺めるのが日課の108Hassiumです。 ConwayLife.comというのはライフゲームを中心としたセル・オートマトンに関する話題が集められているコミュニティで、フォーラムでは新しいパターンの発見報告などが日々盛んにおこなわれています。 そんなフォーラムでは、時々「そんなことできるの!?」というようなプロジェクトが立ち上げられては偉業が達成されていくので、今回は今回はその中から本当にヤバいプロジェクトを3つ紹介したい

マインスイーパー改造案集

どうも、最近なぜかマインスイーパーにハマっている108Hassiumです。 私が普段プレイしているのは以下のものです。 このMicrosoft Minesweeperには「Daily Challenges」というモードがあり、変則的なルールでマインスイーパーをプレイできます。 これらで遊んでいるうちに、新たな変則マインスイーパーやマインスイーパーを基にした別のゲームのアイディアがいくつか浮かんできたので記録しておきたいと思います。 ※前例の有無や面白さは、特に記載がな

生死等価セル・オートマトン

どうも、108Hassiumです。 皆さんは「Day and Night」という名前のセル・オートマトンをご存知でしょうか。 ※日本語版の記事は無いようです。 Day and Nightはライフゲームと同じ「 2状態2次元外部総和型ムーア近傍ルール」というグループに属するセル・オートマトンで、定義は以下の通りです。 死んだセルに接している生きたセルの個数が3、6、7、8のいずれかであれば、生きたセルに変化する。 生きたセルに接している生きたセルの個数が3、4、6、7

StarWarsという名前のセル・オートマトンがある

どうも、108Hassiumです。 タイトルの通り、StarWarsというセル・オートマトンのルールを紹介します。 定義StarWarsは4状態2次元ムーア近傍ルールです。(以下、セルの状態を0~3の整数で表します) 具体的には、以下のようなルールです。 0番のセルは、周囲にある1番のセルの個数が2個なら1番のセルに変化する。 1番のセルは、周囲にある1番のセルの個数が3、4、5のいずれかなら1番のまま変化せず、それ以外なら2番のセルに変化する。 2番のセルは、3

セル・オートマトンと謎の数列

どうも、108Hassiumです。 色々なルールのセル・オートマトンで遊んでいると、以下のような謎の数列とよく遭遇します。 この数列は、振動物体の周期として現れます。 例として、B7/S12345というルールを考えます。 「B7/S12345」という文字列はBの後が誕生条件、Sの後が生存条件を表しており、 死んだセルが7個の生きたセルと接していたら生きたセルに変わる 生きたセルが1~5個の生きたセルと接していたら生き残り、そうでなければ死んだセルに変わる という

ライフゲームでピタゴラスイッチ

どうも、108Hassiumです。 以前、こんな動画を作成しました。 この動画に対して「どうやって作ったのか」というコメントがいくつか見られ、なおかつ私も他の人が作ったものを見てみたいと思ったので、作り方を軽く解説したいと思います。 ※ライフゲームそのものに対する知識はある前提で話を勧めます。 最強ソフト"Golly"作成には、Gollyというフリーソフトを使用しました。 Gollyはライフゲーム等のセル・オートマトンを手軽にシミュレートできる超便利なソフトウェアで

ライフゲームの状態数を増やしてみた

注意:この記事には激しい点滅を含むGIF動画が複数使用されています。 どうも、108Hassiumです。 みなさんは「ライフゲーム」というものをご存知でしょうか。 ライフゲームはめちゃくちゃ単純化された人工生命シミュレーターで、正方形のマス目(セル)1つ1つが1匹の生物を表します。 セルには「生きたセル」と「死んだセル」の2種類があり、以下の規則によって変化します。 死んだセルが3つの生きたセルに接していたら、生きたセルに変わる 生きたセルに接している生きたセルの