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いつか奄美大島に行ってみたい

「いつか奄美大島に行ってみたい。」


そう思うようになったのは、自分のルーツがそこにあるからと知ったから。祖母は奄美で育ち、大人になってから神戸に移住し結婚した。もう50年以上故郷に帰っていないそう。


そんな祖母は今年で80歳になった。だんだんと"終活"を意識し始め、故郷を思い返すことが多くなってきたという。

そのため、奄美大島での祖母の思い出を探しに行くことにした。

2020年11月、奄美の血が脈々と受け継がれている祖父母 • 叔母 • 母 • 私 • 妹 • 娘の7人での3泊4日の旅が始まった。



祖母の記憶から半世紀以上たった町並みはガラリと変化していた。森を切り開き道路が整備され、あったはずの家がなくなり新しい家がそこには建っていた。

50年も経てば変わってしまうのは当然だが、いざ目にするとやっぱり寂しいようで、祖母の表情は複雑だった。

「ここらへんは道路がなかったから、藪を掻き分けて学校に行った。」

「この川によく洗濯しに来た。」

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ポツポツとした思い出を聞きながら当時の情景を想像してみる。祖母の幼少期に触れられたようで嬉しく思うと同時に、たった50年で世の中はだいぶ変化したなとちょっぴり怖くなったり。



この旅を通して祖母の思い出を共有してもらった私達は、前よりも絆が深まった気がする。

観光スポットに行く旅も楽しいけど、家族の思い出巡りの旅も良いもんだ。

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#旅する日本語

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