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ダンジョン飯 1巻読みました

 ダンジョン飯! 面白そう!
 インターネット・フレンズたちも楽しんでるしアニメにもなってるぞ!
 よーし、おじさんはじめて「ダンジョン飯」を読んでみちゃうぞ!

 そんな気持ちになったので、「ダンジョン飯」の1巻を読んだ人の新鮮な感想をお届けしたいと思います!

 事前知識は「なんか主人公が変わっているらしい」と「漫画はもう完結しているらしい」(何巻で終わっているかはわからない)という状態。

 イキがいい感想をお届けしちゃうよ!
 本当に、何も知らないで読んだから今後の話となんか違うこと言ってるかもしれないがゆるしてね♥

・このダンジョンは最初からボスがいる!


 なるほどなー!

 RPGの世界だと「冒険者の宿」が存在するとか……。
 主人公が傭兵だったり冒険者だったりするパターンは結構あるんだけど、この「冒険者」ってお仕事、限りなく山師に近いから基本的に同じ場所にこぞって集まってくるってことがないんだよね。

 その点で、このダンジョンは最初から王の称号と財産がついてくる超お得物件!
 深層にたどり着き狂った魔術師を倒したら、もれなく玉座をプレゼント!
 玉座に至らなくても、誰の手も入っていない、今まで封印されていたダンジョンだから、道中には封印された魔術やら地下に埋もれた都市が出来上がるまでの経緯を記した書物などが出てくるかもしれない!
 それを手に入れれば、一財産!
 価値ある宝、書物、魔術などを好事家に売れば、一生遊んでくらせる財産を得るのも夢じゃない……!

 これはどの冒険者にも魅力的な話。
 これだけわかりやすく冒険者が集まってくる理由を1ページで一気に紹介しもの凄い説得力で表現しているこの演出力すっごい!

 冒険者が集まるダンジョンが出るゲームといえば、古くはWizardryから、比較的最近のゲームだと世界樹の迷宮とかもそうだけど、その設定をクドクド描かず1ページで落とし込んだのにビックリしちゃった!

 ダンジョン飯は全体的の雰囲気から、Wizardryあるいはその基板ともいえるTRPG、D&Dの世界観に近いのかな……?

 Wizardryは、結構そのものズバリ「わるい まほうつかいが どうくつのおくに いるよ! たおせたらえいゆうだ!」って世界観なので、そのオマージュorリスペクトを感じ……ました!(作文になっちゃった♥)

・想像以上に魔法の研究が進んでいる!


 一般的な冒険者が蘇生魔法や転送魔法をライトに利用している!
 これは結構すごいことですよ!?

 ファンタジー世界の設定だと、魔法はわりと、こう……

初級魔法:小さい石を吹き飛ばすくらいのエネルギー
中級魔法:人間ひとりを飛ばすくらいのエネルギー
上級魔法:複数の人間を別の場所に飛ばすエネルギー

 って感じで……。
 大きなモノを別の場所に飛ばしたり、より強く強化するようなエネルギーを必要とするものほど、上位の魔法になる傾向があるんだよね。

 動くために使うエネルギーを魔力に代替えしているから、沢山のものを動かしたり、深い傷を癒やしたりするのはより多くの魔力を使う……という設定がファンタジーとしては多いかな、って印象。

 その上で、魔法には適正があったり、そもそも魔力を持たない種族もあるだろうから、初級といわれるタイプの魔法でもまったく使えない人がザラにいると思うんだよね。

 魔法の力量バランスが、おおむね「デッカいものを動かしたり、メチャクチャ強くするのは上級魔法」だとすると、ファリンはいきなり「パーティ全員を洞窟から脱出させる魔法」を使っているので、彼女は一般的なファンタジー作品の分類からすると、かなり上級!
 名うての魔法使いとお見受け致しました!

 もちろん、ドラゴンと戦えるという時点でライオス様ご一行はかなりランクの高い冒険者だったかな……とは思うけど。

 それでも、転送魔法は本来なら詠唱でどうにかなるタイプではなく、儀式魔法のジャンル……魔方陣をかいて詠唱も必要とか、何かしら魔力のある道具を用いて安全な場所に行き来できるようなドアを作ったりするような代物が多いだろうから、それを逃走目的で、詠唱だけでやり遂げてしまうファリンという存在、かなり腕の良い魔術師だったのでは……?

 TRPG的に見ると、ファリンのロール(役割)は、パーティの回復・補助系だったのかな?
 率先して攻撃をする魔法使いだったら、ピンチに全員を逃がすだけの奥の手をとっておくほどの魔力を温存している可能性が少ないけど、回復や補助の魔術なら大けがにそなえて魔力を温存しておくだろうし。
 瞬間移動の魔法は、たいがい魔力が枯渇するほどの大規模魔法だからね。

 そして、蘇生できる魔法をつかえる冒険者が多いのも驚き。
 マルシルが信仰心って言葉を口にしているから、蘇生はおそらく特定の信仰に基づいて、ゴッドの元に行こうとする魂にマッタをかけるか、すでにゴッドのところで暮らしている魂をお返しいただくかどちらかの魔法かと思うんだけどどうだろう?
 単純な回復魔法の延長にある魔法ではない気がするんだよなぁ。

 蘇生魔法が神の奇跡だとしても、回復魔法の延長に存在していても、基本的には肉体が完全に残っていないと失敗率が高くなるのはなるっぽいね。

 ササヤキ・エイショウ・イノリ・ネンジロ!

 死体が欠損した状態で蘇生が成功しても、損傷した状態で著しくQOLがさがった状態になりそう……もう、切れた部分は回復では蘇生出来ないとかおこりそうだから……急いでライオス!
 でもごはんはちゃんと味わってよく噛んでお腹いっぱい食べてな!

 それに、死体の損傷関係なく、ゴッドがいる世界観だとゴッドの世界にいる時間が長くなると魂が向こうに定着して戻りにくくなる設定とか、魂と肉体の繋がりは離れていく設定とかも、ファンタジーではよくあるから……。
 ライオス! 急いで!
 でも魔物にはちゃんと火を通して食べてな!

・モンスターの骨格図


 小さい頃、ウルトラ怪獣大解剖を見て育っていたのでモンスターの骨格図が出てくるのはテンションが上がっちゃうな!
 でもバジリスクのタマゴが蛇型なのは……やっぱり謎!
 タマゴでる所が鶏部分だったら鶏卵に近い形の方が自然な気がするけど、魔物の神秘だ……。
 鶏は鳥類だからは虫類の蛇と近いので合体できるんですよ!
 理論だとしたら、「恐竜はつまり鳥類です」「いや恐竜は恐竜で鳥類ではないです」の殴り合いが始まっちゃうからあまり触れないでおこうな♥

・センシの卓越した料理技術


 マジでなにこの人、すっっっっっっっっっっっっっっっごいねェ……。
 調理対象が魔物である、ということを差し引いてもすっっっっっっっっっっっっっっごい調理技術なんだが!?

 まず、何がすごいってどんな食べ物でも当たり前のように下ごしらえをしていること。
 食べるために、食感をよくするために包丁の向きを考えているし、ちゃんと生き物の臓腑部分は取っているんだよね。
 毒性のある生物は臓腑とかとるのはある意味当然だけど、そうじゃない肉食生物もちゃんと臓腑をとることで、肉食生物が捕食した毒性生物をとらないよう気をつけている、お気遣いの紳士だ……!
 鎧に擬態しているモンスターを貝類として認識して臓腑を削いでる判断力もかなりのもの……魔物料理に限らずプロの判断……。
 魔物料理をする以前から、なかなかの料理人だったんじゃないかな。
 普通の動物もちゃんと料理できるタイプといえばいいのか……普通のコックでもあった的な……。

 どうでもいいけど、センシは貝類として扱った寄生生物、俺は卵の形状からも蜘蛛とかソッチの系統かなぁと思っている。最も、どちらも貝類といえばまぁ、広い意味で貝類だから些末な問題だよねッ!
 知らんけど。

 あと、センシさんは油をつかうお料理も……出来る!
 すごい……料理に大量の油をつかって揚げ物をする……鶏肉はじっくりローストする……。

 ……めちゃくちゃ料理に手を掛けてる!?!?!?

 料理人の手順でめちゃくちゃ時間と手間暇かけて料理をし暖かい料理を食べ頃でお出ししようとするセンシさん本当にすごいよ!
 一流の料理人……おもてなしの精神だ!
 食事をレーションだけで済ませて進んで行く荒んだ傭兵ではない、暖かい食事は健やかな精神と戦う意欲を養うために必要不可欠なのを知っているよ!
 これはまさに……兵站主義! 兵站主義の有能軍略家に違いない……。
 米国だったら有能指揮官として勲章いっぱいもらっているはずだ。
 歴史にもきっと名を残している、古事記にもそう書いてある。
 知らんけど。

 とにかく手間のかかる料理をしっかり描写してて感動しちゃった。
 そう、料理は時間がかかる……時間がかかるのだ! 喰うのが一瞬でも! 片付けもセンシさんちゃんとやってるし本当に……俺が国王だったら絶対ほうっておかない人材だぞ!
 キミに特別勲章を与えよう!

 そんな訳で、1巻と~っても楽しみました♥
 2巻も楽しみです♥

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