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ルーティン業務に創造性を求めるのは間違っているだろうか?

マネジメントにおいて、メンバーがイキイキと働いてくれて成果が高まるなら、それにこしたことはありません。今回、仕事の内容との向き合い方をテーマに思うところをnoteに書きたいと思います。

働くことに対する価値観って人それぞれ。
社会貢献、自己実現、夢の実現、生活するための手段、お金のため、趣味のため、誰かのため、生きていくため。いろんな考え方がありますよね。

人それぞれなので、どれも間違っていないし、その人の人生にとって何が重要なのかによる。だからどれも正解と言えるのではないでしょうか。

とはいえ人生の多くの時間を使う仕事をできれば楽しいもの、面白いもの、充実感を得られるものにしたいのではないでしょうか。(仕事にそれは求めないという人もいることは承知!)

人によってどんな仕事を楽しいと思えるかも、やはり異なるのですが、よくやり玉にあがる「ルーティン」「定型」「雑用」を取り上げてみます。

仕事の中にはいわゆる「ルーティン業務」「定型業務」「雑用」というものは少なからず存在します。その多くは今後は人工知能や業務自動化によってITによって代替されていくとも言われていますが、本当にそこまでいくにはまだまだ果てしない時間がかかるのではないかとも思います。

なぜなら、そこにはまだ改善の余地が大きいものもありますし、人が携わる必要のあるものが多く存在すると考えるからです。人だから気づけること、配慮ができることもまだまだ多い。

ルーティン業務だろうが、定型業務だろうが。非定型業務でも雑用と呼ばれる業務だろうが、これらってめちゃくちゃ事業を円滑に進めていくうえで組織にとって大切なものだと思います。

新しいことをやることで自分の経験の幅を広げることは悪いことではないし、チャレンジは応援したい。ただ、新しいことをやることばかりが仕事じゃない。それは逃れようもない事実ではないか。(検証して不要と判断したこれまでの業務は捨てるのも重要だ。)

ルーティン業務、定型業務、雑用なるものは本人の気の持ちよう次第でいくらでも創造性を発揮できる「クリエイティブ」な仕事だと断言します。

本当にその業務に「飽き」ているとしたら、それは「極める」ことができているのか自問自答したい。それで「極める必要が無い」と判断したのならそれも良いでしょう。

同じ業務のように見えて、もっと早く行うには?もっと効果を高めるためには?もっと相手が喜ぶためには?そのようなことを常に考えながら仕事をすることはとても創造的だと思います。この繰り返しが、結果としてプロと呼ばれる存在になるのではないでしょうか。

本人の適性もあるかもしれません。適材適所という言葉もあります。だからルーティン業務や雑用が嫌いで創造性が発揮できないからといって気に病む必要はありません。(僕も得意ではありませんし、できる人を本気で尊敬します)

本人がどんなことに達成感を感じるか、貢献感を感じるか、充実感を感じるかということをマネージャーはメンバーと対話してつかんで認識しておく必要があると思います。

誰かのために役立っていると感じことが働く喜びの人なのか。
自己の成長につながっていると感じることが働く喜びの人なのか。
評価され報酬が増えることが働く喜びの人なのか。
最低限の仕事をしたら文句を言われない状態を望む人なのか。

会社や組織の風土によっても合う合わない人がいると思います。その人が他でイキイキ働ける場所があって離職に至ったとすれば、それはそれで良いのでしょう。それが適材適所とも言えます。

人手不足の企業は、離職防止は喫緊の課題。でもそもそも合わない人がずっといることは本当に生産性が高いのかどうかしっかりと考えていく必要があると思います。そもそも人手に頼っていたビジネスの進め方を見直しても良いのかもしれないですね。

事業も組織も柔軟に変えていける会社が生き残る時代に突入しています。
個人も企業も頭をやわらかくして自分たちの存在を考えていく必要があるのかなと。

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