マガジンのカバー画像

エンタメに学びを求めるのは間違っているだろうか

17
不定期に更新する漫画や映画、アニメ、ドラマなど、一般的なビジネス書ではないものから感じた「仕事・組織・経営」に役立つことをまとめてみます。
運営しているクリエイター

記事一覧

固定された記事

OKR/MBOをキングダムで解説してみる

ある種のビジネス書か?というくらいビジネスパーソンにも人気の「キングダム」は、読むだけで気持ちが鼓舞されることもしばしばですね。2018年には実写映画化第一弾も公開されました。関連ビジネス書籍も出版されています。 私なりにキングダムを読んでビジネスの場面にも活きそうだなと感じたことを整理してみました。 OKR/MBOに置き換えてみるGoogle社やFacebook社が活用している目標管理の手法として注目されているOKR(Objective KeyResults)というものが

ダルビッシュ選手の日本代表チーム内での姿勢は"らしさ"発揮のリーダーシップの在り方

ワールドベースボールクラシック、なんだかんだで勝っていると嬉しいし、国際試合ならではの心温まる話題なんかは読むと心が和むので良いですね。ちなみに、あえて負の連鎖を煽る系の記事は見ない、見たとしても華麗にスルーするようにしています(笑) それはそうと、予選プールBでの日本代表第2戦。ダルビッシュ投手が先発し、3失点したものの打線が奮起し、他の投手もしっかり抑えて終わってみれば快勝だったあの試合について、栗山監督やコーチ陣のインタビューにもとづいた話がネットニュースに掲載されて

WBCチェコ代表と日本代表ヌートバー選手推しの人が増える現象から学べる良い職場づくりのシンプルな話。

WBC、日本代表はもちろんですが、チェコ代表の奮闘や日本戦でのお互いのスポーツマンシップ発揮の清々しい試合に注目が集まっています。 日本戦での奮闘がきっかけに一気に注目度が増したのは間違いないのですが、その前にじわりとチェコ代表が注目を集め始めた理由がありますよね。 その理由は、チェコ代表の選手の多くが、本業を別に持つ兼業の野球選手だということです。他国は自国リーグまたはメジャーリーグやマイナーリーグ、独立リーグ、NPB含め何らかのプロ選手が大勢いるのに対して、チェコの選手

阪神タイガースの18年ぶりリーグ制覇に思うことまとめ。

ここしばらく、少しばかりバタバタしていてnoteの更新を怠っていた。そのひとつの理由が阪神タイガースのセ・リーグ優勝!なわけだ。いや、うそです。それでバタついていたわけではないが、やはり18年ぶりとなると嬉しいもので、ようやくか!という気持ちになるのだ。 さて、今回の快進撃には、いくつもの要因が重なり合っているものという前提だが、そのひとつには岡田監督の采配や選手マネジメントがあるだろう。 このことについて、少し備忘録としてまとめておきたい。 もちろん采配だけではないと思

リゼロやらハガレンやらから学んだ7つの大罪、そして人の弱さ。

キリスト教の「7つの大罪」がもとになった物語って、多いですよね。 「Re:ゼロから始める異世界生活」に出てくる魔女教とかもだし、「鋼の錬金術師」に出てくるホムンクルスの名前とかも、これに基づいていますよね。見たことないけど「七つの大罪」とかは、もろでしょう? いずれにしても、昔から人が持つ根本的な「弱さ」というのが変わらないということがよく分かりますよね。 個人的にはReゼロに出てくる魔女教大罪司教「怠惰」担当のペテルギウス・ロマネコンティというキャラクターが強烈で!

急激な鬱展開こそリアリティ~機動戦士ガンダム水星の魔女1期最終回より

トップ画像は、お台場にガンダム(ファーストのね)立像があった頃に撮った写真です。配信でアニメ視聴をしているので、1日遅れでの「機動戦士ガンダム水星の魔女」1期最終回の第12話の視聴でした。 ガンダムエアリアルが78番ハンガーにあるのって、初代ガンダムの形式番号が由来かな(RX-78)なんて、ふんわり思っていたけれど、そんなん言っている余裕がなくなるような急展開でしたね。 これまでの学園モノ、ほのぼのな雰囲気が一変しましたよね。 ネタバレせぬよう、あまり深くは書かないですが

逃げれば1つ、進めば2つ~機動戦士ガンダム水星の魔女より

「機動戦士ガンダム 水星の魔女」は、これまでのガンダムの世界観とは異なる物語の展開や、新時代ならではのストーリー設定などから、注目を集めていますよね。 そんな"水星の魔女"の主人公であるスレッタ・マーキュリーが、何かしら決断が必要な時や、決闘の勝負所でつぶやく言葉があります。 「逃げたら1つ、進めば2つ」は、リスクテイクをするかどうか判断をしないといけない時に思い出したい言葉です。 ここで救いなのは、逃げても1つは手に入るということです。 決闘や戦いなら「負けないこと」

デクこと緑谷出久の場合(僕のヒーローアカデミアより)

HEROはなぜヒーローたるか。そんなことをアニメ感想文がてら語るショートコラム。今回は「僕のヒーローアカデミア」より緑谷出久(ヒーローネーム:デク)に注目します。 アニメのタイトル通り、思い切り「ヒーロー」がテーマのアニメです。もう出てくるキャラクターは様々な個性を持つヒーローだらけ。特殊な個性を持つ人が次々生まれ、ヒーローという職業が成り立っているという世界観。主人公たちは、高校の「ヒーロー科」で切磋琢磨しながら、職業としてのヒーローを目指すという物語です。敵(ヴィランと

竈門炭治郎の場合(鬼滅の刃より)

「心理的資本(Psychological Capital)」について、様々なキャラクターを題材にしながら、ちょくちょく解説してみるという試み。 今回は、言わずと知れた「鬼滅の刃」から、主人公の竈門炭治郎にスポットライトをあててみたいと思います。炭治郎がHEROたる所以は? 僕が考えるに、炭治郎は"心理的資本のカタマリ"みたいな人物だと推察しています。それはなぜか。"HERO"の要素がたんまりあるんですよね。 確固たる志と行動力(Hope/意志と経路の力)確固たる意志を持

ミッドウェイより:ディック・ベストの場合

最近観た映画「ミッドウェイ」より 太平洋戦争で分岐点となった真珠湾攻撃からミッドウェイ海戦までの話を、実在の人物たちと長年の歴史考証から描かれたとされる映画「ミッドウェイ」がサブスク配信していたので視聴しました。 さすが「インデペンデンス・デイ」などが代表作であるローランド・エメリッヒ監督らしく、戦闘シーンの没入感や映像化へのこだわりがすさまじかったです。また、史実にもとづきながら、とてもフェアに日米両国の当時の様子が描かれていたのではなかろうか?と感じています。 それ

希望を無くした虎は活路を見出せない話

今日はひとりのプロ野球ファンとして、阪神タイガースの2022年シーズン開幕9連敗について取り上げたいと思う。 結論から言えば「リーダーの闘争心の減退」が大きいのではないかという話。もう少し詳しく言えば「リーダー自身が具体的で強い意志をもって、目標達成のためにあらゆる手段を尽くすことで希望を見出し前進する力」が大きく減少しているのではないかという仮説だ。 様々な要因があるとは思います。激戦を繰り広げて最後まで首位を争った昨シーズンと比べると、抑えのエースだったスアレス投手が

王様ランキングに学ぶ自分らしいリーダーシップと心理的資本

「王様ランキング」というアニメが気になっていたので、観始めた。主人公の王子様は耳が聞こえず、言葉を話せず、筋力もつけられないハンデを背負っているみたいな背景も関心があったんだけど、うちの次男と重ねちゃってなかなか一歩踏み出せなかったんですよね。でも観始めたらめちゃくちゃ面白いじゃないですか! 王子様が、物語の途中で弟子入りいて、その師匠からかけられる言葉がこれ。 これって、オーセンティックリーダーシップ(自分らしいリーダーシップ行動を発揮できる力)を身に着ける過程を現わし

おまえが信じるおまえを信じろ!~天元突破グレンラガンより

先日、ある方におすすめしていただいた「天元突破グレンラガン」を視聴しました。最高に"ダサかっこいい!"感じの"漢(オトコ)"感が溢れる、熱い作品でした!ただのスーパーロボットものでもない、でもスマートなSFものでもない、それでいてストレートな人間ドラマな感じ。なのに物語の設定や背景は深い感じ?まんまとハマりました。 登場する主人公たちは、HERO(ヒーロー)そのものです。 兄貴感溢れるカミナしかり、主人公のシモンしかり、ヒロイン的存在のヨーコ、ニアしかり。さらに脇をかためる

場が人を育てるなら、どう場を築くか。

皆が皆、高い志をもって社会に出てくるわけではないんですよね。 きっとほとんどの人は、仕事はもちろんですが、様々な社会と自分との接点を持ちながら(自覚しているかどうかは別にして)刺激を受け、学びながら、経験に対して意味付けをしていくことで人間として成長をしていくものなのだと思います。 先日、うちの会社のメンバーが公開してくれたYoutubeチャンネルで、もう10年以上前に放映されたテレビドラマ「空飛ぶ広報室」に登場する鷺坂室長の名言が触れられていました。 この動画の中で、