自律神経失調症は誰でもなるし、誰でも治せる~世界はもともと狂っている?~

この記事は「自立神経失調症」に苦しむ人、自分の仕事仲間や家族、恋人が「自立神経失調症」に苦しんでいる人の支えになると信じて執筆しています。通院さえもできなくなってしまった人・支えてくれる人が身近にいない人・いろいろな薬が合わない人・周囲の目や言動が気になる人・漠然とした不安に襲われる人など、私の体験を少しずつ書き溜めておくので、なにか役立つヒントになれば幸いです。

7月19日の東京の空は久しぶりに気持ちのいい青空が広がっていました。窓を大きく開けると、流れてくる風がとても心地よかったです。トレンドに新海誠監督作品の『天気の子』が上がっていたので、これに関して少し思ったところを書き留めておこうと思います。

この映画が大好きです。特にラストシーンでのやりとりは今でも印象に残っています。世界を変えてしまったと責任を感じている主人公の帆高と、陽菜が3年ぶりに再会を果たす場面。陽菜が「大丈夫?」と問いかけると、帆高は「きっと、僕たちは大丈夫だ」といって物語は幕を閉じます。

心が内側に向きすぎていると、自分の言動や行動が周りに悪影響を及ぼしているんじゃないかとか、また、それとは逆に意味なんてないんじゃないかなど、極端に考えすぎてしまう場合があります。今は、そんな状態でも苦しんでいる人も「大丈夫」です。

苦しんでいる最中はそんな風に極端に考えてしまって、問題はありません。だって、それは自分の外側の世界に問題があるのかもしれないのだから。劇中でも、帆高の東京での暮らしを助けていた須賀も「世界がもともと狂っているんだから」といって、主人公たちに責任なんかありはしないと言及しています。

この映画を見て、気持ちが楽になったのをはっきりと覚えています。「心の病」の不安や葛藤のきっかけは、自分自身を他者の世界と比べることや過去の自分と比べることから始まります。「世界がもともと狂っている」なら、そんな世界の中で他者と比べても意味はないだろうし、そんな世界にいた過去の自分と比べても、自分の否定には繋がらないんじゃないでしょうか。

「心の病」に苦しんでいるときは、他人の評価や言動に目が行きがちですが、他人の評価軸に合わせてまで自分の評価を下げる必要はありません。この映画で本当に伝えたかったことは、そうではないのかもしれませんが、私に「大丈夫」といってくれて、気持ちを晴れにしてくれた作品の一つです。




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