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読書への偏見

いきなりですが、1つ質問です。

あなたは日常的に読書を嗜みますか?

僕は「趣味は何ですか?」と問われたら真っ先に浮かぶのが読書ですし、
実際にほぼ毎日、kindleを開きますし、
仕事の休憩中も待ち時間にもスマホに映し出されている内容はkindle。
食事中もスマホカバーについているスタンドを展開して立てて、
咀嚼して飲み込むまでの間にページをめくる
(タップする)。

休日ともなれば、
カフェやバーに行って、わざわざ紙の本を用意して
その場の雰囲気に同調した自分を堪能しつつ、読書を楽しむ。

ページをめくる緊張感とか
本の装丁の肌触りとかいうと大げさだが、
紙の本は利便性には欠けるものの、
読書という行為を堪能するなら1番
だと思う。

noteは文章コンテンツが豊富だ。
noteユーザーからすれば上記のようなことは
決して珍しいことでもないかもしれない

ただ、僕の生きている世間でいえば
僕のような存在はどうやら少数派のようで、

仕事の休憩中はスマホでゲームしていたり
食事中はスマホでTVやアマプラを見たり
寝る前にYouTubeを見たりするのが多数派の過ごし方らしい。

もちろん、以上のようなものは
アンケートを取ったり、分析したわけでもなく
僕が日常を過ごしている中で、そういう人が多いと感じたという
これこそ所謂 ”偏見” と言われるものだと思う。

その偏見を前提に話を進めていくわけだが、
本を読んでいると、よく”多数派”の人に
「すごい」とか「えらい」とかポジティブだけど、
なんか一線を引かれたような、そんな言葉をかけられる

褒められるのは嫌いではないけど、正直にいうと複雑だ。

もちろん、映画や動画やゲームとは
楽しみ方が異なるコンテンツではあるが、
YouTube鑑賞と読書の違いも、
映画とゲームが違うことと同じレベルの話で、
読書だけが他のインドア趣味に比べて、そんな高尚で立派だとは思わない

読書への偏見

僕は、今は地方の居酒屋チェーンの正社員だが
前職は東京でweb関係の仕事をしていたこともあった。
web関係の仕事をしていたときは、
趣味が読書ということはありふれたよくある趣味で、たくさんの人と本を勧めあって読書会のようなものにも、よく足を運んでいた。

ただ、今一緒に働いている人から見ると
”意識が高い”とみられて
こちらでは ”普通” のことではない
らしい。

前述したような

映画とゲームが違うことと同じレベルの話で、
読書だけが他のインドア趣味に比べて、そんな高尚で立派だとは思わない

というような内容の話を、
今の”多数派”の人たちにもしたことがある。

その時の返答は
「いや全然違うでしょ!」

そこからが個人的には面白かった

いろいろ深堀して質問していくと、
読書というものは
「つまらない」「意識高い」
「最後まで読み切れた試しがない」
「頭も目も手も疲れる」などなど

本への愚痴とも捉えられる意見が
本好きの僕を前に堂々とたくさん展開されてきた。

いろいろ聞いて
その人たちに共通しているのは

✔ 本は最後まで読み切らなければいけない
✔ 映画や漫画に比べて本はつまらないコンテンツが多い
✔ 文章を読むというのは、大変で疲れる作業

ということらしい。

本は最後まで読み切らなければいけない

いや、そんなことはない。
僕のkindleを開くと、
読み途中で眠ったままの本なんかそろそろ100を数えそう
だ。

きっと、読書をつまらなくさせている大きな原因だと思う。

話を変えて映画で考えてみてほしい。

映画が好きという人は、
この世に存在する映画を全て面白いと思うのだろうか?


そんなことはないはずだ。
冒頭で退屈に感じてしまったり、
最初は良かったのに途中から冗長になって退屈に感じてしまって、閉じてしまうことも多いと思う。

要は映画すべてが面白いというより
面白い映画があるという話ではないか?

本も同じで、
自分にとって面白い本もあれば
つまらない本もある。それこそ当たり前だと思う

ゲームが好きな人も、ストーリーが途中なまま飽きてしまったり
オンライン対戦が好きな人の中にはストーリーモードに手を付けず、オンライン対戦ばかりやっている人もいる。

僕は先日、
「趣味は何ですか?」という本の書評をnoteで投稿したが
実のところ、全てを読んではいない

途中で江戸時代に書かれた趣味についての記述が
古文を引用されてページを埋め尽くされていたのだが、意味が分からな過ぎて、何の躊躇もなくページを飛ばしまくった

自分が読みたい部分だけ読む
という読み方で充分なんじゃないかと思う。

読みたいところは目次で直感で判断する。
本を買うか買わないかを判断するときも、目次のパーッと見ていって、面白そうなところがあれば、開いてみる。

もちろん、数千円する本なら気が引けるかもしれないが
今はkindleアンリミテッドという月額読み放題サービスもある

読書に興味があるけど、
なかなか重い腰が上がらないという人にはぜひおすすめです。

本はつまらないコンテンツが多い

最初のうちはそう感じるかもしれない。
ただそれは、
自分が好きなジャンルをわかっていないからだと思う。

マンガや映画に抵抗ない人は
無意識に自分が楽しめそうなものを手に取れるでしょうが
初めて見る人は
とりあえず適当に選んでしまうことも多いのではないでしょうか?

ちなみに、
僕が好きなジャンルは『ノンフィクション』
フィクションは楽しめない性分なんです。

なので、小説や作り話多めの本は全く読みません

読むのはほとんど、
歴史系の本の中でも、伝説や逸話が少なめの証拠に基づいて書かれているものか、インタビューや取材を基にして作られた内容の本です。

これは何に対しても言えますが、
自分が好きなものを把握することは
仕事でもプライベートでも大事
だと思います。

読書を敷居が高いものにしているのは、
ここかもしれませんね。

少し話が脱線しますが、アニメやゲームや漫画は
なんでも純粋に楽しめた小さい頃に、経験が多いこともあって
大人になっても自分の中で、
好きなジャンルを理解できているのかもしれません。

読書は
親や先生に強制的に読まされたという経験が多い
ように思えます。

文章を読むのは、大変で疲れる

僕からすれば、ゲームも手や肩が疲れるし
映画やアニメも目が疲れてくる。

でも、そんな
疲れも感じないほど面白いものに出会える時もある

ゲーマーなら攻略サイトの
興味のあるスレを読んでもそんなに疲れないかもしれない。

好きなアニメのニュース記事なら
文字数に構わず見入ってしまう。

読書が云々、映画が云々とかいうより
そのコンテンツが面白い、楽しい、と思えるか
だと思います。

もっと気軽に読書を楽しんでほしい

面白い部分だけを
読みたいときだけ読む
というスタイルでも全然良いと思います。

よく、「月に何冊くらい読むんですか?」
と聞かれることがあります。

僕の返答は
「3か月で1冊か、場合によっては年で3冊くらい」です。

僕は、面白い本を見つけたら何回も読み返してしまうんです。

2020年に関しては
『サピエンス全史』という本に出合って
面白くて約1年間かけて3周半くらい読み返してました。

上下合体版を買ったので8319ページあり、
1周だけだと内容が全部入ってこなかったのもありますが…

ただ、ずっと同じ本を読んでいると疲れてくるので
合間合間で別の本を挟んだり、
3周したといっても初めから最後まで全部読み返したのは2周分で、あとの1周半分は、読みたくなった時に読み返したのが積もっている感じです。
2020年はなんだかんだで3冊くらいしか読んでいないです。

上のたとえは気軽さには欠けるたとえかもしれませんが
あなたに合った読書スタイルで全然良いと思います。

月当りの読書量というスコアなんか気にせず
楽しんだもの勝ちで良いのです。

大人になった今、
中学生の頃の資料集や教科書を見てみると
案外、面白いものだったりしますよ。

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