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【2020年3月】バリ島のコワーキングスペースがどこも素敵すぎた

 先日、バリ島で行われたコワーキングスペース運営者やスタッフを対象に、「コワーキング」について様々な観点から学び、話し合うイベント、CU Asia 2020に参加してきた。

日本からも各地のコワーキング、コリビングの運営者を中心に15名程度が参加していたのだが、その中で見学したバリ島のコワーキングスペースがどこも素晴らしく、こちらにその一端を紹介したいと思う。

 全体的な特徴としては以下の通り。日本とはスケールが違い、どれも建物全体、または複数の建物を擁した施設となっていた。

・バリならではの自然と開放的な環境を生かしたハード面での作り(バルコニー、ルーフトップ、中庭など)
・コワーキングを他ビジネスの隙間ビジネスと捉えておらず、それ自体が重要なビジネスとなっている
・コリビング、食、遊びなど生活の他の部分との融合が広がる
・会話をしながら仕事をするスペースと、静かに集中するスペースが分離されている
・どの場もコミュニティマネージャーを置き、積極的なイベントやコミュニティの活性化を行なっている。個別のマッチング活動も多い
・ビジネスを生み出す場としてのサポート機能(ビジネスコンサルティング、バックオフィス)が充実

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1. Colabo CoWorking(ドロップイン可能)

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 ジンバランの高級リゾート地、静かな丘の上にあるColabo Coworking。豊かな自然の中には、インドア、セミアウトドアのワーキングスペースが点在しており、メンバーは思い思いのスタイルでゆったりと仕事をすることができるほか、朝晩にはヨガやズンバなどのフィットネスクラスもあり、ワークアウト環境も整っている。ドロップインから月単位までの課金単位で利用可能。彼らのコンセプトとして「Live, Work, Play」を挙げており、10分ほど歩くと100人超が滞在できるコンドミニアム型の滞在施設もあるし、数千人規模のライブハウス、ビーチクラブなどもあり、コワーキングというより、生活の全てが揃っている場所である。スタートアップ企業と投資家のマッチングイベントを積極的に行うなどビジネス・インキュベーションの場として価値を出している。

2. Kumpul di Kembali(ドロップイン可能)

https://kembali.id

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 こちらはインドネシア人のスタートアップに特化したコワーキングスペース。スミニャックの街中にあり「ローカル・エコシステム」を作るということを大事にしている場所である。
 地下1階(とは言っても吹き抜けになった中庭がある開放的なスペース)には静かなワーキングスペースとカフェ。このカフェはこだわりがあり、自家焙煎のロースターでもあるとのこと。(このカフェは一般開放されている)。
 1階はオープンなワーキングスペース、2階は大きなイベントが開催できるイベントスペースとなっているが、特筆すべきは屋上スペース。寝そべることもできるチェアーが置かれ、バリの美しい景色を楽しむことができる。24時間開放されているため、メンバーたちも夕方以降屋上に上がってきてリラックスしたり、時にはカラオケパーティーが行われることもあるとのこと。
 地元民の方がお得な価格で使えるが、ビジターのドロップイン利用向けの価格設定もあるようだ。


3. Dojo Bali Coworking

https://www.dojobali.org

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 バリ島コワーキングの元祖かつ中心とも言えるのが2015年にオープンしたDojo Baliだ。数年前から「いちばんカッコいいエリア」と言われているCangguの中心街にあるスポットである。現在は、同じくバリ島コワーキングの元祖、Hubud Ubudと同じ系列となっており、会員は両方にアクセスが可能である。
 すでにのべ3000人以上の会員がおり、アクティブ会員は400名ほど。24時間営業で、会員以外には開放していないが、どのスペースも非常に混み合っている。1階はカフェ、オープンワークスペースとプールを囲んだエリア。プールはリゾート感たっぷりだ。2階はSkype用ブースやバルコニーに面したワーキングスペース。ほとんどが欧米人という印象である。
 Dojoの特徴として、年間500本程度のイベントが挙げられる。交流飲み会、サッカーなどレジャー的なものから、専門家(メンバーの場合もある)を呼んだプログラミング講座などのテクニカルなものまであり、会員は基本無料で参加できる。

4. HUBUD 

https://hubud.org

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  ウブドの老舗コワーキングスペース、Hubudには、夜のオプショナルセッションで行くことができたため、コワーキング見学として行ったわけではないが、掲載しておく。ここはバリ島のコワーキングの草分けとも言える存在で、ウブドの中心街にCU Asiaの主催者であるSteve含めた3名が創始者となって作られたが、現在はDojo Baliと経営が一緒になっている。

5. LivIt(ドロップイン可能)

https://liv.it

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 大変お洒落なサヌール地区のコワーキングスペース「Livit」はノマドワーカー対象というよりも、テック系スタートアップ企業が入るワーキングスペースが中心となっている。スタートアップのために、雇用やコンサルティング、バックオフィスのサポートなどを揃えており、企業が本来のやりたいことに集中できる仕組みができている。
 シェフのいるレストラン、ランドリーサービス、シャワールーム、仮眠室など生活するためのインフラもあるように見えるのだが、あくまでも「コリビング」ではなく、遠い地域から来て働く人々に対しては、別途宿泊場所を紹介しているとのことだった。ここでもSkype会議用防音の個室は完備。静かに仕事をするスペースと話をしながら創造力を高めるスペースが分かれているのは、大体のコワーキングスペースに共通しているポイントだ。
 また、大変魅力的な屋上スペースがあり、夕陽が見られたり、ブランコやハンモックで瞑想・リラックスできる仕組みも整えられている。ビーチにも近く、ワーケーションには最適な場所と言えるだろう。



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