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第一子出産 麻酔の効かない帝王切開

32歳で第一子出産 

妊娠がわかったのが5週目 エコーで小さな命を授かった事に嬉しくて嬉しくて!!

しかし、切迫流産で入院。絶対安静でベッド上での生活がスタート 約4週間程入院し、無事に退院したのも束の間。また出血で入院・・・の繰り返しで、出産まで切迫流産2回 切迫早産2回 最後は、帝王切開 それも麻酔が効かない・・・・・

事前に帝王切開になる事は、納得していたものの、まさか麻酔が効かないとは想像もしていませんでした。

椎間板ヘルニアで既に何度も入院しており、更に胸郭出口症候群の手術も受け、その他諸々手術の数も多かったため、麻酔が効きにくいかもしれないとの心配は一方ではありました。

以前にも、右足の太腿の付け根に大きな腫瘍ができ、大学病院で切開する事になったのですが、皮膚麻酔をするだけでも痛い場所だと言う理由で、若い医師が三人で私の体を押さえつけ、女医がメスを入れるという経験をしました。

当然、叫び声をあげるほどの激痛で、深さ3センチ幅4センチは言葉に出来ないほどの痛みでした。その経験があり思い出すだけでも目を閉じたくなる。

しかし、今の医療は大丈夫との思い込みがありました。

帝王切開は下半身だけの腰椎麻酔。まあ、この注射も痛いのですが・・・・

その後、パンパンに大きく育ったお腹を、医師が何度も触り、

「麻酔効いたかな?触れているのは解りますか?」と

「先生、しっかりわかります。まだ麻酔効いていません」とのやり取りをするのですが、

「もう、大丈夫でしょう・・・」

「いやいや、まだ効いていません!!」という私

しかし、先生はメスを入れました。当然ながら、私は激痛に叫び声を上げて、そのまま気絶。目が覚めた時は、自分の痛みの声にうなされ、隣のベッドで陣痛に耐えている妊婦さんから「大丈夫ですか?もうすぐ可愛い赤ちゃんに逢えるから一緒に頑張りましょう」との励ましの声で目が覚めたのでした。

激痛で気絶した後、全身麻酔に切り替わり、赤ちゃんの産声を聞くこともなく出産を終えたのでした。

夫と両親は、手術室の廊下で私の叫び声に驚き、何故? 何があったのかと心配していた様子。

帝王切開は、麻酔が効いて痛みがないから楽ですよね。とかいう人もいますが、出産は皆さん命懸けです。

自然分娩も帝王切開も、何が起こるか解りません。そして、一つの尊い命をこの世に誕生させるという、偉大な御役であることも、間違いありません。

命懸けの出産を経験した私、生まれてきた我が子との瞬間で、全ての痛みが消え去った事は、言うまでもありません。不思議な力です。

これまでの病気の数々により、出産は無理でしょう。諦めてください。と一度言われた自分に授かった事。そして、様々な妊娠中の出来事を乗り越え、その日を迎えられたことは、今の我が子の存在に感謝しかないのです。母体が闘っている間、我が子も、私のお腹の中で闘っていてくれたのだと・・・・

共に頑張ってくれた我が子のためにも、母は頑張り続けるのです・

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