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津波・建物倒壊・台風豪雨等の自然災害から行方不明者を激減させる為の実証実験に向けて

2020年9月3日『G72ZUKIN』として災害対応ライフジャケットにGPS機能を付ける事で、津波・建物倒壊・台風豪雨等による行方不明者を逸早く救出する事を目的としてシステム発明し、実証実験開始する事を発表しました。

東日本大震災発生から、間もなく10年。今も2,529名の方が行方不明となりご家族のもとに戻られないままの状況。死者15,899名その内90.4%の方々の死因が溺死(2020.3.1現在 )

その行方不明となっている人が大切な人であったら・・・と考える。また、ご遺体が見つかったとしても、ほんの一部だけの方も沢山いらっしゃったと。本人を確認するのもDNA鑑定で判明・・・辛い事です。

しかし、その特定するまでにどれだけの時間と膨大な費用を要するか、そして、行方不明者を何としても探しだす使命を持って捜索にあたる自衛隊・警察・消防他の方々のメンタル。それ以上に、大切な人の命が護れなかったこと、行方不明の間の気持ち含めて気持ちのやり場がない中で日々、生きていくこと。自分に置き換えた時、私は苦しくて苦しくて。想像を絶する状況が長期間続くのではないかと。

日本は、今大災害列島です。大災害後の復興に至る前に次の災害が発生し、常に何処かで誰かが被災し苦しい状況に置かれていること。二次災害・三次災害へと繋がり人々の気持ちは負の連鎖。

それであれば、日本の素晴しい知恵と技術を集約し日本の総合力で、災害に強力に効果を発揮する仕組があれば、この課題が解決する事が可能となる。その事により、どれだけ人が救われるか。防災力、世界に誇る防災大国日本となる事です。

私は、自らの経験を前提に、様々な被災経験者と当時被災地で活動された方々から多くの話を聞き、2018年国際特許出願し構築を進めてきたのがGPS機能機付ライフジャケットです。

但し、GPSが付いているだけでは意味がないのです。いかに検知させるかです。私はここにいますよ! ここに流されています!ここに、ビルの中に閉じ込められています!という情報を無言で伝え検知させ救助に繋げられるかです。海の中での生存時間は、海水温で変化しますが、約1時間〜4時間と言われています。この限られた時間で救助するためには、位置情報を様々な救出部隊に伝え逸早く把握する事が鍵となります。これが今回のシステムです。

今から、実証実験に入ります。2021年春の実用化を目指して、ひとりでも多くの命を救うために・・・

ご参考までに・・・

津波による犠牲者を激減させる可能性が開ける
―ライフジャケットを装着したダミーは人工津波に巻き込まれずに水面にとどまることができたー

【論文情報】
掲載誌:PLOS ONE
論文タイトル: Potential technique for improving the survival of victims of tsunamis
著者名: A.kurisu, H.Suga, Z.Prochazka, K.Suzuki, K.Oguri, T.Inoue

※『G72ZUKIN』発表内容に関するお問い合わせは

https://guardian72.jp.       info@guardian72.jp


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