英雄としてではなく、人として/『オンリー・ザ・ブレイブ』
映画や、アニメや、漫画などで「英雄」とされるキャラクターっていろんな作品に登場しますよね。
現実でも様々な形で「英雄」として語り継がれる人がいて、皆さんの心の中にも浮かんでくる人やキャラクターがいるのではないでしょうか?
僕もたくさんの人やキャラクターが浮かんできます。
その中でも、僕の好きな映画から、こういう「英雄」もいるっていうのをご紹介します!
オンリー・ザ・ブレイブ(2017)
あらすじ
2013年にアメリカで起きた史上最悪の山火事「ヤーネルヒル火災」に立ち向かった森林消防団の実話です。
消防団って火災に駆けつけて火を消したり、時には救助活動を行ったりする、市民にとって身近な存在の「英雄」ですよね!
中でもこの作品のメインである森林消防団は、主に山火事から市民や自然を守る専門の消防団。
火の進行ルートを先読みして、予め木を切りわざと燃やしておくことでそれ以上燃え広がらないようにしたり、火除け地を作ったりととても勉強になりました。
火を持って火を制す。。。かっこいい!!
って最初は思いましたが、専門的な知識と膨大な作業量を要してできることであり、簡単なことではないと感じました。
そんな森林消防団の話ですが、消防活動のシーンは少なめで人間ドラマが濃い作品でした。
主人公のブレンダンが、消防団に入って間もない頃には仲間から「ダメなやつ」とか「すぐ辞める」とか思われておちょくられます。
それでもブレンダンは毎日の地獄の訓練にも音を上げず、人として成長していくその姿をみて、仲間達も認めていくんです。
真剣にやってることって、周りにもちゃんと伝わるんですね〜!
ブレンダンの継続力もすごい!
継続は信頼にも繋がるって聞いたことがありますが、助けてくれる仲間がどんどん増えていくのをみてると、まさにその通りだと思いました!
そうやって、ブレンダンは仲間と信頼を築き一人前の消防士になっていくのですが、そもそも彼がここまでしてやる理由とは何か?
それはこの作品のキャッチコピーになってるメッセージにあると僕は思います。
「炎は怖くない。恐れるのは、愛する人の涙だけ。」
これがそのキャッチコピーです。
大きな災害があった時とか、メディアは消防団の活躍を取り上げて「英雄」として賞賛するのを見たことがあります。
僕らからすれば、人のために危険に立ち向かって本当凄いなと思います。
ですがこの作品を観て、ブレンダン含め彼らは別に「英雄」になりたくてやってるわけではないと気づきました。
国のため街のためとか壮大なものじゃなくて、自分の誇りと家族のため。
とてもありきたりで身近で誰もが持ち合わせているような理由で、彼らも「人間」なんだなと。
それに気づいてから、毎日命かけて頑張っている姿にめちゃくちゃ励まされました。
僕も改めて、彼らのようにやるべきことをやろうと決めました!
そんな人としての彼らを知ってからのクライマックスは本当に言葉が出ません。。。
アメリカが舞台で、特殊な職業だから遠くのものに感じるかもしれません。
でも実際は僕らとなんら変わりない想いを持った方達の戦いを描いた作品で、共感できることもたくさんあって大好きな作品です!
ここまで読んで頂いてありがとうございました。
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