牡蠣って痛風の人は食べちゃダメなの?
「痛風」は、体内に溜まった尿酸が結晶化し、
関節に炎症を起こす病気です。
「患部が風に吹かれただけでも痛む」
ほどの激痛が走ることから、
この病名がつけられたと言われています。
尿酸は食物に含まれるプリン体が
体内で分解されるときにできる物質で、
プリン体を含む食品を過剰に摂取していると
尿酸値が高い状態が続いてしまうため
注意が必要です。
牡蠣は”海のミルク”と呼ばれるほど
栄養豊富な食材ですが、
その一方でプリン体も多く含まれています。
とはいえ、痛風の人や尿酸値が高い人が
牡蠣を食べてはいけないというわけでは
ありません。
すでに尿酸値が高いと診断されている場合は
プリン体の摂取量を1日400mgに
抑えることが望ましいとされています。
牡蠣に含まれるプリン体の量は
100gあたりおよそ180mgで、
その量は中程度です。
いくら牡蠣が好きな方でも、
1日に100g以上食べるということは
なかなかないのではないでしょうか。
ただし、牡蠣と同時(同じ日)に
他のプリン体を多く含む食材を摂取すると、
1日400mgのプリン体摂取量をオーバーする
おそれがあります。
以下の食材はプリン体の含有量が多いので
食べ合わせに注意しましょう。
【プリン体を多く含む食材】
■肉・魚の内臓:レバー・モツ・白子 など
■肉類:鶏胸肉・ササミ など
■魚介類:エビ・カツオ・干物 など
また、尿酸値が気になる方は
牡蠣とアルコールの組み合わせにも
気をつけなくてはなりません。
ビールはプリン体の含有量が多い
お酒として知られていますが、
実際はそれほどでもなく
1缶あたり12~25mg/350mlです。
問題なのはビールそのものを飲む量で、
大量に飲めばプリン体の摂取量も
それだけ多くなってしまいます。
アルコール自体にも
尿酸値を上昇させる作用があるため、
ビール以外のお酒も飲みすぎは禁物です。
このように、
尿酸値を上げる原因となるプリン体は
牡蠣以外にも様々な食品に含まれています。
日頃から尿酸値が気になる方は、
食べ合わせ・飲み合わせを意識しながら
牡蠣を楽しんでみてはいかがでしょうか。
※痛風や高尿酸血症は、医師の診察のもと適切に治療を行いましょう。
※食品の摂取量については、かかりつけの医師にご相談ください。
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