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仙人仙女の『胎息』は不老不死の呼吸法~02

胎息は不老不死~

『胎息』とは、鼻・口・肺を使った酸素を取り入れて二酸化炭素を出すというという通常呼吸とはまったく違う種類の呼吸です。なにしろ胎内では「へその緒1本」で胎盤とつながり、ここを経由して母親からの養分をもらっているわけです。

「へその緒1本」とは、デンキを引き寄せる電源コードのような、命綱のようなものですね。電車のパンタグラフと同じような機能を持っています。

中国道教ではどうして『胎息』が世界最高峰、呼吸法業界で特に奥が深いというのかは分かりませんが、それは中国道教がそう言っているからそうなんだよねという理解をしておくのがよろしいのかと思うのです。それはやはり不老不死の仙人仙女たちはすごいからなのです。

中国道教だけじゃなく、仏教でも密教でもヨガでも、どの呼吸法システムのスタイルでも究極は鼻・口・肺を使わない呼吸法が一番奥深いと言っています。これは本当です。それだけ鼻・口・肺の呼吸というのは浅いものなのでしょうね。

しかしいくら『胎息』が優れているといっても、もうコチラに生まれて来てしまっているオトナたちが出来ることといえば、想像力と「気」を用いておこなう『イメージ胎息』です。このあたりには希望を持ちましょうね。

オトナにはもう現物としての「へその緒1本」は持ち合わせが無いのですからイメージのチカラで作ることですよ。想像力のチカラというのはバカには出来ません。やらないよりはやった方がだんぜん楽しいものです。

それでは実際のやり方をnoteに書いてゆきます。はじめにお断りしておきたいのは、このnoteのページに書いてある説明は、すでにいっしょにレッスンをしている人たちのために書いているということです。

ですので、初めてこのnoteのページだけを読んで『胎息』がマスター出来るようには書いてはいません。内容が内容ですからね。書けないのです。

そもそも『胎息』は「こうやれば確実に出来るようになる」というメソッドすら正式にはまだ出来ていないようです。

『胎息』としての条件に合った呼吸が出来た人が『胎息』なのです。その条件とは、何度も書いてきました通り、鼻・口・肺を使わずにおなかが自発的に皮膚呼吸のような呼吸をしている。無呼吸のような状態のことなのです。

それはやはり「気」の思想と関係があって、鼻・口・肺を使った呼吸法では「気」を取り込めないと考えたのだと思います。逆に言えば「気」を取り入れられる人は鼻・口・肺の呼吸は必要が無いのだと。

大切なことはあまり完全主義にならないことです。これからおこなってゆく『胎息』は想像力のイメージの世界でおこなうものです。そこには完全な完成なんかはあり得ません。

自分でこれが『胎息』が出来たと思えて、自分なりに日常生活の中で何か効果を実感出来たり、若返ったように感じた、持病が良い感じになった、歩きやすくなった、元気な発想力になれた、笑顔が増えた、悩まなくなった、というように感じられれば、それでOKといたしましょう。

それと、若返りとか不老不死という言葉が出てくると、すぐに他の人と比較したりして「あなたっていくつなの?」なんて聞きまわったりしてしまう人もいるようですが、それはダメですよ。

自分の中で「以前の自分と今の自分との比較」だけしていれば良いのです。若返りとか不老不死を他人と競争してはいけません。

しかしどうしても見た目年齢を若く見られたい人は、普段のコスチュームやメイクやヘアーを若く見せられるようにすることから始めてゆくのもよろしいと思います。

ルックスの見た目を若くすることで『胎息』もおじょうずになれることもじゅうぶんにあります。これも素晴らしい知恵だと言えます。

実際のレッスンは、みんなと同じ空間で、静かに「胎息のポーズ」というものをしているだけです。これが前のページに書きました「全身をへその緒」にしたポーズなのです。

こちらでは『胎息』の細かいやり方を言葉で順番をお伝えしたり、画像や映像や動画を見せながら説明などもありません。

立って、静かにひとつのポーズで立っているだけです。どんなポーズをするのかといいますと、立ち姿勢で、大きめな両腕の輪を作ってもらうだけというものです。気功とかご存じの方でしたらこのポーズはスタンダードなポーズです。

「全身がへその緒センサー」となるよう、まわりの空気と自分の身体が溶け合うような姿勢(ポーズ)と思ってください。

いっしょに同じ空間で同じポーズをしているだけで『胎息』をしている周波数波動と空気の微振動とが自然に同調されてゆきます。だんだんとその場の空間が空気の振動で満たされた呼吸空間になってゆきます。

両腕で作ったこの輪が、アンテナのようなセンサーのような、プライベートスペースになってくれます。何をしようとしなくても、自然に『胎息』になってゆきます。空気の振動をだんだんとおなかあたりででも感じてゆければ素晴らしいのです。

さらに両腕で作ったこの輪とわまりの空気空間と同調させてゆくようにイメージしてゆきます。「気」というのは空気空間の中に微細な粒子として溶け込んでいるのです。

自分の意識を微細な粒子と同調することで、それを自分のおなかの中に呼び込んで来ることで『胎息』が始まります。

この「全身をへその緒」とした「胎息のポーズ」をレッスンの始めだけに少しイメージしたら、あとはもう何もしないで、まわりの空間から空気の振動をただ感じているというだけというのが理想です。

空気の中の「自然気圧」が身体に信徒してくれば、もう『胎息』です。空気の微振動はそのうちだんだんとおなかの中にまで伝わってくるようになるのです。

あっけないようですが、これで『胎息』のおおまかな説明は終わりです。実際のレッスン場では何かをするというよりは、おなかの赤ちゃんと同じくらい何もしないという方がぴったりなのです。

なにもしない。でも何かを感じる。この感じているのはなんだろう?空気の振動や空間の周波数。両腕で作った「胎息のポーズ」がアンテナとなって柔らかいものを感じる。

イメージやら想像力やらはレッスンの始めの時間数分だけ。

これは、やり方に従っておこなう呼吸法というよりは、感じられたエネルギー感を自分流に感じてみるという呼吸遊びです。どこまでも自分の感覚を大切にするメソッドなのです。

ですから、自分が感じたことを他の人にそんなに言わなくてもいいのです。

今のこの『胎息』の段階では、自分に「充電をしている」の段階です。充電が出来たら、次の段階は「放電」をさせてゆくレッスンです。つまり「静」のレッスンから「動」のレッスンになってゆきます。

このあたりの「静」から「動」へと変えてゆくあたりが本当に面白い段階だと思います。やはり「動く」「動かす」というのが若返りにも大切なことですね。

人の身体というものは、止まってしまったりした時点で、もう「老化」ですから。それは身体だけではなく、想像力の動きもそうです。

両腕の輪で作った「胎息のポーズ」は、その両腕の形が「気」のエネルギーを呼び込む機能を持っています。何か感じたら意識的におなかのあたりに引き入れて充電いたしましょう。

ちなみにその場所ですが一般では丹田とも呼ばれている場所でもあります。しかしこちらでは丹田とは呼びません。「おなかのあたり」という呼び名で進めてまいります。

どうしても丹田というネーミングは武道の世界のようで好きではないというのが理由です。

本日も とてもよくできました!
また次回も お楽しみに!

し ら の ゆ き ひ と


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