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050\\\ 若返るふたりのtalk show(12)

ある日、呼吸法しながらゆっくり動きの練習をしている時のことでした。目の前に「丸い空気の輪」が見えたのです。ぼぉーーっと。目の前2メートルか3メートルくらい先に。形は丸くて、濃い空気の円形です。真ん中には中心の一点が有りました。

透明な銀色風で、小さな空気製の U F O のような、イキモノのようでした。直径は1.2メートルくらいで。ぼくに向かって何かを言っているかのようにも思えましたが、その時はただお互い見つめ合っただけで終わりました。ちょっと、固まりました。


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空気になりたい

話をしているぼく/// なんだか、ハナシが、「オーラの若返り」を超えて、ものすごいことになって来てますよ。

聞いているわたし/// わたしの「空気になりたい」って、ことですか?

話をしているぼく/// うん。そうだよ。

聞いているわたし/// でも、なんだか・・・。あの答えがわたしにとって、一番自然なのかもです。オンナとして、ですよ。そういうトレーニングをしたいってことではなくて。自分って、なんだろう? の答えですから。

話をしているぼく/// talk show しているうちに、天空から何かが降りて来ちゃったのかもしれないね。

聞いているわたし/// ホントですか?! それなら、うれしいな!

話をしているぼく/// talk show しているうちに、脳内デンキが通ってしまった?(笑)

聞いているわたし/// はい。なんだか、通りやすいですね。

話をしているぼく/// うん。通りやすいかも・・・。素晴らしい・・・

聞いているわたし/// ・・・(微笑)。

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話をしているぼく/// 自分が、空気になってゆく段階として。空気が身体の中にやってくるようになると、だんだん自分の身体の輪郭が曖昧になってゆきます。

聞いているわたし/// はい。

話をしているぼく/// 空気そのものは輪郭を持っていないので、身体に空気が宿るようになると、外界との境界線もなんだか薄れていくような。

聞いているわたし/// はい。

話をしているぼく/// まわりの空気とも、そして地面とも、自分が筋肉の身体というよりは、空気の綿あめのような、茫洋とした感覚になって、それがもっと自然に深くなってゆくようになって、やがては空気になってゆくようになるんだよ。段階としてね。

聞いているわたし/// あの。わたし、そういう段階って、必要は無いと思います。わたし、突然、一気に行くような。そんな気がしてます。

話をしているぼく/// ?  ?  ?

聞いているわたし/// わたし、自分で、自発的なトレーニングは、きっとやりません。ですから、そういう段階を追って「こうなったら、次はこうやって」というステップに、あまり関心が無いのです。

話をしているぼく/// ?  ?  ? 

聞いているわたし/// オーラの火を点けてもらって、消えそうになったらまた点けてもらって。脳内デンキを通してもらって、消えそうになったらまた通してもらって・・・。

話をしているぼく/// というのが、いいの? 

聞いているわたし/// 空気の存在のことは、なんとなく信じられるのです。オーラの火や、脳内デンキも。でも、自分でトレーニングを続けてゆくという自信はあまり・・・

話をしているぼく/// あまり、自分でトレーニングを続けてゆく自信は無いんだね?

聞いているわたし/// だって、空気になりたいんですから・・・(笑)

話をしているぼく/// そうか。空気って、自分からトレーニングなんか、やらないよね(笑) たしかに・・・

聞いているわたし/// これで、わたしは、空気の仙女ですっ(笑)

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話をしているぼく/// ぼくは、自分でトレーニングをしてるので、外にいる空気のチカラを自分の身体にやって来るのを自然に待って、それを自分のエネルギーとして循環させています。 自炊するみたいにね(笑) でも、自分が空気そのものになるという発想は、いままでなかったよ。

聞いているわたし/// それは、わたしがオンナだから、じゃないかと思うのです。

話をしているぼく/// 空気は、ぼくからみれば、そこに居るだけで、じゅうぶんな存在だけど。あなたも、そういう空気の存在でいたいんだね。

聞いているわたし/// はい。その通りです。

話をしているぼく/// もう、人間界や、人間関係って、嫌? 

聞いているわたし/// はいっ!(笑) そうかもしれません!

話をしているぼく/// 今はどーお? 自分の身体とまわりの空気との境界線の感覚って・・・。さっき、ぼくが説明していたことだけど。

聞いているわたし/// そう言われてみると、なんだかぼんやり、ぼーーっおっと、空気の深さが濃くなったというか・・・

話をしているぼく/// でもまだぼくは、あなたの身体に、オーラの火も脳内デンキも、どちらも点けてあげたり通してあげたりは、してないんだよ。

聞いているわたし/// はい。何もしてもらってません。バーチャルな、自分の中での、想像力だけでのオーラの火と脳内デンキなのです。

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話をしているぼく/// ぼくの場合は、始めっから、誰にもオーラの火も脳内デンキも、点けてもらったり通してもらったりは無かったから、ぼくの始まりと似ているのかも、だね。

聞いているわたし/// ええ。でもきっと、この talk show が終われば、また元に戻ってしまいます。きっと・・・

話をしているぼく/// うん。そうだよね、きっと。あなたは、ぼくからのオーラ体を吸い込んで、体感してるんだよね。ホントなら、ぼくの方から相手の人に同調していって、オーラの火を点けたり脳内デンキを通したりするのが、あなたは、ぼくからのオーラ体を吸い寄せて奪っている・・・(笑)

聞いているわたし/// はい。わたし、空気ですから(笑) こうやって、いっしょに talk show している時だけは・・・

話をしているぼく/// 確かに、いっしょに talk show していると、何か降りて来てるね。

聞いているわたし/// はい。

話をしているぼく/// これが「相性」というものなんだよ。空気とふたりの相性なのです。

聞いているわたし/// いくら「ふたり」だけが相性がよくてもダメなんですね。空気が入って来てくれる相性でなければ。

話をしているぼく/// お見合いパーティーや婚活クラブじゃないからね。絶対に、ふたりの間に「空気の存在」が入って来てくれないと、オーラのつながりにはならないさ。ただのオトコとオンナの相性でオシマイ・・・

聞いているわたし/// そうなっちゃうと、わたしも、空気になれない・・・

話をしているぼく/// そうだよ。また、ただの生活者の人に、戻っちゃう。

聞いているわたし/// あーっ・・・ その一言で、降りて来たものが、ぜーんぶ、抜けてしまいましたよ・・・。ただの生活者の人って一言で・・・。でも、ちょっと前まで、わたしもそうだったのですよね。

話をしているぼく/// はい。では、また talk show に入りましょう。また降りてきますからね。だいじょうぶ。また、空気のあなたに、戻りましょう。

聞いているわたし/// はい・・・。(微笑)

つづく


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