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「なぜ?」を繰り返すひなてぃん~自分の存在意義を疑った幼少期~

お久しぶりです。ととりべファーム インターン生のきくてぃんです。


今回はインターン生紹介記事です。私がインタビュアーとなり、インターンの相方・ひなてぃんをご紹介します。


幼少期に抱き始めた強い違和感を軸に、現在活動の幅を広げているひなてぃん。数ある学生兼業のプロジェクトからとりべファームを選んだ理由や、ここで実現したいことなどを聞いてみました。

Q.まずは面接の時に言いそうな自己紹介をどうぞ

東北学院大学経営学部経営学科4年生です。
専攻は経営史・企業理念とCSRですが、心理学が個人的に気になります。

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(左:ひなてぃん/右:きくてぃん)

Q.心理学に興味を持った理由はなんですか

家系的に精神疾患・発達障害を持った人が多かったんです。小学校の頃に読んだ教科書に書かれている「普通」の家族との違いを感じた頃から「なぜ?」自分の家は普通じゃないんだろうと思うようになりました。

特に影響が強かったのは母親です。「あんたを生んだせいで人生が狂った」と言われ、自分の存在意義に「なぜ?」と否定的になりました。

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心理学に触れた今、あの言葉は複雑な背景があって発せられたのだと思えるようになりました。「自分の存在意義とは」というゴールが見えない問いに答えを与えてくれる存在を探し、たどり着いたのが心理学や哲学でした。

「なぜ?」を繰り返す姿勢は幼少期の経験が影響していたのですね。

Q.現在「なぜ?」と考えていることはなんですか

「なぜ"世の中"を主語にして話す人がこんなにも多いのか」ということです。言い換えると、自分の頭の中で選択している人が少ないことに対する違和感ですね。

Q.そんな違和感を持つひなてぃんが、数あるプロジェクトの中でととりべのプロジェクトを選んだ理由を教えてください

説明会で社長からお話を聞いたときに、美味しいに対して強烈なこだわりがあると感じたからです。

Q.「社長のこだわりを感じた瞬間」について詳しく教えてください

事務所の前で苺を販売した時に「農協でおろしているいちごよりも美味しい」と言われ、美味しい苺を食べてもらいたいと再認識した、というエピソードを聞かせてくれました。その時の嬉しそうな表情が今でも記憶に残っています。

Q.ひなてぃん自身の美味しいへのこだわりを言語化してください

「美味しいは人によって違う」と私は考えています。当たり前の事のようですが、いま多くの消費者は商品を選ぶときにコストパフォーマンスの高さと手に入りやすさで選んでいると思います。これは経済的な理由はもちろんですが、その他にも2つの原因があると考えます。一つは、世の中を主語にして語ることが習慣化され、感情や感性が鈍くなっていること。もう一つは、選択肢を知らないことです。ここでの選択肢を苺を例にして言うと、甘い・酸っぱい・完熟で出荷されている・スーパーで売られているなどが挙げられます。

私は消費者自身が考えて、美味しいと思うものに対してお金を払えるようになれば良いなと思っています。

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Q.ととりべでのインターンで実現したいことはなんですか

鳥内さんは一農家として、おいしさへのこだわりを持っている方です。しかし、経営者であるためどうしても真っ先に考えるのはお金のこと。もちろん稼げる農業の仕組みを実装しているのは素晴らしいことだと思っています。ですが、私は鳥内さんの持つ美味しさへのこだわりも世の中に伝えたい。なぜなら今はストーリーや付加価値の部分に共感して購入するという人が一定数いるからです。ととりべファームの苺を買ってもらうことは、本当の苺の美味しさを知ってもらうことに繋がります。本物を見たことがないと比較できないし、選択肢が狭くなる、だからこそととりべファームの届ける本当に美味しい苺を味わったうえで、自分にとっていいものを選択して欲しいと思っています。本物の美味しさを伝えることは自分が実現したい社会への第一歩だから。

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消費者が持つ選択肢を増やすことで「自らの頭で考えて、美味しいと思うものに対してお金を払う」人を増やすためにととりべファームのプロジェクトに取り組んでいるんですね。

Q.もう一つ挙げていた、感覚や感情の鈍さという違和感を解消する方法は何か考えていますか?


個人の活動として、先日食のイベントを実施しました。「対話の食卓」と題したものです。目の前の料理を通して自分自身と対話する空間を目指しました。食事中は他者と会話できないという制限を演出として設け、食事に真っすぐに向き合い、何を感じるのかを大切にする時間をつくれたのではないかと思っています。このイベントは私の考えの検証の場に過ぎません。これからも考えは更新され続けると思います。その度に、自分に出来ることを考え、行動していきます。

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(「対話の食卓」イベントの様子)

インタビューを終えて...(きくてぃん)

強い違和感を軸に、活動の幅を広げているひなてぃん。インターンで行っている鳥内社長へのヒアリングでは、毎回「なぜ?」を繰り返しています。その深掘りが、心の中に埋もれていた想いを引き出してくれます。ひなてぃんは、人を本音モードに切り替えさせることが得意な子だと思います。「まさに実はこんなこと考えていたんだよね!」というように。そんなひなてぃんと一緒に、鳥内社長の想いやストーリーを言語化してお届けします。これからも応援していただけると嬉しいです。


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