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昔話「ロバの王様」は、日本人に必要な考え方を教えてくれる

 昔話のロバの王様という絵本ががあります。要するに、この国は合わないと思った王子が、他の国へ行って大成する話です。

 日本のスポ少でも、大高中小の部活動でも、一つのこと(スポーツの種類)を続けていれば、やがて芽が出る花が咲くのだ!という美意識みたいなものがまだまだあります。根拠が有るのかと聞けば答えられる大人は少ないのに、信じてやまない信者はたくさんいますね。

 海外の教育水準が高い国へ行けば、こんな日本のような迷信を言っている人は誰もいません。例えば、野球をやりながら、水泳や、ラグビーを同時進行している子、合唱団に入りながら、サッカーのクラブチームで活躍する子などが普通なのです。一つのことを極めなくてもいいという自由な考え方が確立されているし、様々な運動の相乗効果の知識が広く認められています。人生80年時代に、どのような時間を過ごしていけばいいか、小さい頃から教えられて、時間の感覚も違うように思えます。オリンピックのメダリストのお話をきくと、色々な経歴をお持ちの方が多いのもうなづけます。だから、海外のスポーツ選手は強いのでしょうね。

 今いるチームで活躍できないと思ったら、さっさと他のチームへ行ってもいい。なんなら種目を変えてもいい。新しいチームでレギュラーになり、活躍できたおかげで、都道府県の選抜チームに入れた!よく聞く話です。保護者が凝り固まって子供の本当の姿を見ずに、ここでなんとかしたいとなりがちなのは、本当によくわかります。私もそうでした。でも、子供の明るい未来や、可能性をそんな保護者目線で潰してしまうのはちがうと思い直して、他へ行く決断をしました。後ろめたいなんて思わなくていいんです。未来を変えるのは自分しかいないし、嫌な場所にとどまることはないことも教えられました。何より、楽しそうな姿が見られたのが一番良かったですね。



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