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まってた まってた わたし時間

週に2日の仕事のペースは変わっていないのに、何やら、ばたつく日々が続いてた。

娘と孫の襲撃や、自分の通院や、夫に巻き込まれた雑多な案件など、小さな事ばかりやのに、えらく心身ともにエネルギーを奪われていた。

ようやく、
やっとこさ、
今日は、丸一日、じぶん時間にできる。
そんな日がやってきた。

何か予定があるわけではなく、
むしろ、何もないのが嬉しすぎて、
昨日は、めちゃくちゃ早く布団にはいった。
早くに寝て、早く起きたろ作戦である。

でも、結局、なかなか眠れず、いつのまにかソファで寝落ち。

いつのまに、ソファに!??


いたたたたたっ
と、ソファ寝の副作用を抱えながらの起床。

でも、まだ5時。

早起きは、成功やな。

そこから、新聞とお白湯と珈琲タイム。

朝食を食べ終わって、すぐに、作り置きのおかず作りにとりかかる。

その合間には、出かける夫に、スーパー立ち寄り禁止令を言い含める。

なんせ、夫は、スーパーを「僕のテーマパーク」と呼ぶくらい大好きなんである。
某ネズミの国よりも、某ゾンビナイトが楽しい場所よりも、大阪のひら〇ー兄さんがいる所よりも、断然スーパーマーケットが楽しいらしい。

なので、野放しにすると、「僕のテーマパーク」を隅々まで楽しみ、その証となる食料品を、どっさりと持ち帰る。
しかも、ほぼほぼ、無駄遣いの分類に入れられるようなものばかり。

なので、ほぼ毎日、玄関先で、スーパー立ち寄り禁止令を発令しなくてはならない。

その昔、うんと昔、
毎朝、
水筒持った?お弁当持った?
おばあちゃんが心配して気絶するかもしれんから、あんまり寄り道しすぎたらあかんで。
と、娘に言い聞かせていた、あれと同じである。

当時小学校低学年の娘と、還暦越えの夫。

わたしの、子育てはいつまでも続くらしい。


ともかく、立ち寄り禁止令を発令できたので、安心して、夫の畑の収穫物の調理にとりかかる。

ししとうは、焼きびたし。

ピーマンは、鶏がらスープとごま油で、無限ピーマン。

ヤングコーンは、シンプルにゆでる。

青じそは、味噌あえ。

ありがたいことに、野菜たちはたっぷりとあるので、
切っても切っても
焼いても焼いても
なかなか終わらない。

もう無心である。

いや、無心を超えて、トランス状態である。


こうなると、まだまだ切りたくなる。

昼ご飯の野菜も、夕食の野菜も、切って切って切りまくる。

あんなに野菜であふれていた冷蔵庫の野菜室は、かなりすっきり。

いやあ、切った。切った。


ただ、調理済みのものを見ると、えらくかさが減っている。
わたしの労力と、とても見合っているとは思えない量のものが、
器にはいって並んでいる。

はいはい。
こんなもんですよ。

そんな声が聞こえてきそうなほど、当たり前に、ちょこんと、少々のおかずが並んでいる。


思わず、
わたしか!?
と、叫んでしまった。

こちゃこちゃ ごちゃごちゃ
悩みまくるのに、
悩みながら動きまくるのに、
結果は、いつも、それほどでもないものになる。
そんなん当たり前やんか~~ って程度のものになる。


ひえ~~。
朝からの労力の果てに、自分の生きざまを知らされるとは・・・・。

いやいや。
こんなもんやろ。
日々、目の前のことに忙しく、ばたつく。
そうこうするうちに、時間が過ぎていく。

そうやって、人生の時間が、伸びていく。

明日は、また娘と孫の襲撃があるから、あとの時間は、たっぷりと本を読もうっと。
今日は、「木皿食堂」を堪能するで~~。


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