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冊子「ささやき」について

こんにちは。1010です。先日大学院を修了し、一区切りということで、入校の訓練や印刷の実験を兼ねて、院生活での自主制作や考えたことをまとめた冊子を作りました。instagramのストーリーズで募集をかけて、リアクションをくださった人に配布しました。

「まあ…どうせ余るし来年度以降もセットで配るか…」と思いながら発注したところ、全然部数が足りず、欲しいと言ってくださった方の手に回りきらないという痛恨の事態が発生したので、noteの方で内容をそのまんま掲載したいと思います。非常に…申し訳ない…。


冊子『ささやき』本文

はじめに

こんにちは。はじめまして。おひさしぶりです。この度はこの本を手に取ってくださってありがとうございます。この本には、写真や絵などのイメージと、物語の書き出しの一文が載っています。
 私が西千葉で過ごした学生生活は、「つくること」に、たくさん救われた日々でした。そこで、誰かとそんな「つくること」の持つ力を分かち合えたらと思い、創作のきっかけになるものをつくることにしました。
 第一巻は、「ささやき」と名付けました。
 私にとってのものづくりは、素材や対象、時には想定した受取り手の、声にならない「ささやき」に耳をすませることから始まります。この本を手にしたあなたにも、日々に潜む「ささやき」に気づいてもらえたら。
 それでは、短いですが、ぜひ楽しんで。

01 | 未確認鈍行物体
02 | ある竜のまたたき
03 | 三角コーンドワーフ
04 | 本棚裏三丁目
05 | 空白の数分間


おわりに

おわりに

 いかがだったでしょうか。SF、ファンタジー、ホラー、冒険もの、ミステリー、など、いろいろな切り口を用意してみました。みなさんの想像の助けになるものはあったでしょうか。
 想像するのは心地よい行為だな、と思います。行き詰まった日常の傍らに、自分とは違った日々を送っている人がいる、と想像するだけで、心にスッと風穴が空いた気分にならないでしょうか。そうでもないか。とはいえ少なくとも私には、ふと聞こえてくるささやきは救いであるようにも感じるのです。
 もし感想や、書いてみた作品があったら、私にこっそり教えてください。


冊子『ささやき』について

大学院で撮った写真やイラストをただ載せるのではいけないだろうと考えていました。とりあえず一冊目を作ることを春休みの裏目標としていたので、コンセプトで悩んでいる場合ではないと思い、あまり悩まずにサッと頭に浮かんだことを軸にしてつくり始めることにしました。

この本は、自分が「つくることに救われている」から、誰かにも押しつけのように示したいと思ったわけではありません。それでも、誰かが自分の生活の外側を想像したり、それをしたためたりするきっかけになってもいいな、とは思いながらつくりました。ならなくても自分の写真や絵を見てもらうのは嬉しいものです。

自分の考えた物語を晒すの、やっぱり恥ずかしいのでそのうち閉じるかも。こういうこと私はよくやるんですが、実体のある物は、自分の手を離れたら削除できないから、そこが確かで、愛しくて、恐ろしいところだなと思います。

最後に、ときには絶不調に見舞われながらも最後までやり切った自分に、修了おめでとうを送っておきます。

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