【クトゥルフ神話】深き者と1杯の水
ある村に貧しい夫婦が住んでいました。
その夫婦は、小屋でなんとか生活していました。
ある日の夕方
その小屋に貧しい身なりの深き者が現れました。
深き者「水を1杯もらえないでしょうか・・・」
夫「さぞお困りでしょう・・・」
夫婦は、深き者に夕食をご馳走しました。
夕食後
深き者「夕食をありがとうございます。
何か夢はありますか?」
夫「貧乏は大変です。
夢は、金持ちになり、大きな家に住むことですよ。」
深き者「お礼に私がその夢を叶えましょう」
夫「ハハハ、ありがとうございます。」
そう言って、貧しい身なりの深き者は去っていきました。
翌日、夫婦が目を覚ますと、小屋は大きな家になり
豪かな家具、服、そして使いきれない程の金貨に囲まれていました。
7年後・・・
貧しい身なりの深き者が、同じ夫婦の大きな家の門に現れました。
深き者「水を1杯もらえないでしょうか・・・」
夫「立ち去りなさい」
とだけ言って、夫は門を閉めました。
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