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子どもは突然、花開く

あちこちで、一気に桜が花開きました。
SNS上も、友人たちの桜の投稿で満開です。
 
「今年の桜は遅いね」
ついこの間までそんな風に言っていたのに、自然の力には驚かされます。
 
静かな雨のなかで水分をたくさん蓄え、
雨上がりには柔らかな光をいっぱい浴びていたのでしょう。
 
満を持したように、桜が一気に開花しました。

子どもの成果が表れないとき

子どもたちも、なかなか結果が表れないときがあります。
そばで見ている親としては、その様子にイライラ、ハラハラすることも。
 
子どもの成長は、右肩上がりのグラフのように分かりやすい時ばかりではありません。
長い停滞期を経て、ある日突然、ぽんっと結果が出るときがあります。
そんな場面を目の当たりにして、私自身、子どもたちに何度も驚かされました。

子どもが開花するために必要なこと

子どもが開花するために必要なこと。
それは、静かにつぼみを膨らませている間、信じて待つことでしょう。
 
周囲が次々に花開くなかで自分の結果が出ないときは、子ども自身にとってつらいときです。

そんなとき、
「まだなの?」
「そんなところにいて、大丈夫なの?」
なんて言葉を投げかけては、子どもが心を閉ざします。
 
これって、子どもの心配をしているようでいて、自分の不安をぶつけているだけだから。
子どもにとっては何の助けにもなりません。
 
なかなか結果が出なくても頑張っているときは、静かにつぼみを膨らませているとき。
つぼみが花開くために必要なのは、静かな水分と柔らかな光です。
 
そばにいる親ができるとすれば、
・温かいご飯を用意する、
・温かい言葉をかける
といったところでしょうか。
 
お腹が満たされて、温かい言葉を浴びていたら、
子どもの自己肯定感は、水と光をたっぷり浴びたつぼみのように膨らんでいくことでしょう。
 
子どもの花は、子ども自身が咲かせます。
桜が咲くのか、チューリップが咲くのか、どんな花を、どのタイミングで咲かせるのかは子ども自身が決めること。
 
親があれこれ心配して手を出すと、花が咲く前の暴風雨のように開花を邪魔する恐れもあります。
親はどんな花が咲くのか楽しみに、のんびりとお花見の準備でもしていましょう。


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