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55個目の『しつもん』

第五十五日目

昨日は、【あなたのまわりにある音】について、考えてみました

『聴く』ということ・・・
『聞こえる』ということ・・・
『聴覚』の特徴は、周りにある「音」全部が耳に入ってくるということがあります
でも、その中で我々は選択的に『きいている』
本当は音はなっているのに、自分が関心を持ったものだけが、耳に入ってくる
人間の脳は面白いですね~

今日は、そんな「聴覚」の、もう一つの側面についてお話しします

今日の『しつもん』は

【どんな時間が流れていますか?】

です

時間と「音」の関係とは?

目で見たもの(映像)は一瞬で大量の情報が入ってきます
音も、一斉にいろいろな音が鳴っているのを聞く事はできます
でも、同じ文章量の内容を伝えようとすると、圧倒的に「視覚のインプット」は速いのです
同じことを「読んで」脳に取り込もうとすると、どんなに早口の人でも
目で読むスピードにはかないません
(余談ですが、読書スピードが速い人は「脳内音読」をしていません
 文字としてまるでカメラのように一瞬で取り込み、その意味であるイメージとを一瞬で読み取っている感じらしいです)

さて、「音」と「時間」のお話しですが、このように
音には【流れる時間】が必要です
どんなスピード(テンポ)で、どのくらいの時間、音が鳴っているか?
これは、体内時計とも関係してきます

時間感覚が優れている人は、きっとこの「音が流れている時間」を意識化で数えているのだと思います
(時間の感覚を、人がどのように捉えているのか?に関係する能力は、他にもあると思います
その話は、また別の機会に・・・)

というわけで、『音と時間』、そして『文章』との関係について
文章を読むと、その中に流れる「時間」を感じ取れるものと、感じにくいものがあります

小説などでは、その中に流れる時間を【描写】することで、その世界を表現することになります
一方、自分の『論説』を書くタイプの文章では、【読み手のスピード】を意識することが大切です

分かりやすく言うと、よく『語りかけるような言葉づかい』で書かれた本があるのですが、それは【語り手のテンポ】で書かれています
そういう文章は、相手を【聴き手】と仮定して書かれているはずです
例えば、講演やセミナーなどで自分が話した内容を書籍化する場合、上記のような書きぶりになります

小説などの『世界観』を創るには、まるで映画を撮影する監督のように
画面を意識して、どんな背景があって、どこに何が配置されているか?
登場させるものを、どの方向からどう動かそうか?という事を考えると思います
もしかしたら、考えるというよりも、創造者の頭の中には、すでにその映像が流れているかもしれません
その中で、それらがどんなスピードで動いているか?
今、慌ただしい時間が流れる世界が多いですが、だからこそ『ゆっくり流れる時間』を表現するのも、いいかもしれませんね!!

そんな『流れる時間の多様性』も楽しんでみてはどうでしょうか?
あなたにしかできない、あなたが持っている『時間感覚』
どんな風に表現したら良いでしょうね~

今日は、ここまで

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