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遊ぼう

君にとっての恐怖は何
人それぞれ異なるだとか
みな腹の底は分からないと聞くけど
どーせ同じ体しか持ってないだろ
驚くほどのこともないよ
言葉になんか囚われるから
意味が違って聞こえるんだ

いつまでそこにいるんだ
そんなに心地良いか
そりゃ良かった
まるでめでたくないよ
祝う気なんてちっとも起きない
君が壊れることに期待している

気色悪いの?
うんざり疲れるから近寄らないって
そんな大人しい自分を褒めてどうするんだ
まったく美しくないよ
遊び方も忘れたのか
老いるのが趣味のようだね

遊ぼう
すべて忘れろ
捨て置いて
君の築いた価値も財産も信頼も
みんなドブに流して無かったことにしようよ
自分を無くして僕とあれとそれとあらゆる色と
混ざって溶けて泳ぐのはきっと愉快だよ

ゲームは終わらせるためにあるんじゃない
お話が一つ閉じる度に
次の扉を開けられるんだ
開けない君に得られるものは無い

すべて捨て置いて旅に出ろ
僕は君に恐怖と気色悪さをもたらし
暗いドブの流れを見せるあやかし
僕の手を取って遊べ

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