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子どもと学べる防災絵本「おしえて!防サイくん」

 みなさま、こんにちわ!
緊急事態宣言が明けて早3週間が経過しました。
感染対策は引き続き継続ですが、制限も多く緩和されましたね。

 私は、家族で久しぶりに外食をしました!
今まで当たり前にしていたことが、こんなにも幸せなことだったんだと改めて感じました。

 思えば、2020年4月、最初の緊急事態宣言が発出された時、ホームステイの大変さを味わいました。
我が家も年長になったばかりの息子が保育園にも行けず、家の中だけでの生活にとても苦労をしたのを覚えています。

 そんな中、以前息子が保育園でもらってきた1冊の絵本を読んでみることにしました。
その名も「ハローキティのおしえて!防サイくん」です。
今回は、この絵本を読んだ時のことをご紹介します!

「ハローキティのおしえて!防サイくん」とは?

 「東京くらし防災」という東京都が発行した女性向け防災ブックを活用して、読み聞かせを通じて防災を学べるように作られた絵本です。 
キティちゃんと防サイくんが一緒に災害について学んだり、防災について考えたりしています。
子どもも親と一緒に考えて、お話しながら学べるようになっています。
 平成30年3月に発行され、都内では一部の施設や、幼稚園・保育園に配布されたようです。

【note9】2冊表紙

子どもと絵本を一緒に読んでみた!

 普段だったら、さらっと読んでおしまいだったかもしれません。
しかし、当時はステイホーム真っ盛り。
絵本を読みながら、ゆっくり話をすることにしました。

 絵本の内容は子どもでも理解しやすいよう、シンプルになっています。
「地震がおこったら…」「災害ってなに?」「もしものために備える」など…
キティちゃんファミリーと防サイくんが災害について学び、備える様子が描かれています。

 また、本編のほか、こども向けに間違い探しや学んだシールがついていたり、両親向けには防災のワンポイント情報や災害備蓄品のチェックリストも載っています。
いずれも「東京くらし防災」に内容が連動しており、QRコードで実際に詳細を確認することができるようになっています。

 息子と絵本を一緒に読み、当時年長だった息子は、1ページごとに防災について自分の意見をしっかり述べていました。
「僕の家は家においておく食品とか足りてるの?」
「この部屋の棚は倒れてこない?」
など、絵本の中のおはなしを自分に置き換えて、色々と意見を出してくれました。
おかげで、在庫が少なくなっていた食品を確認出来たり、家庭の備蓄にかなり貢献してくれました。

絵本の内容を実践してみた!

 絵本を読んだ後、イメージが理解しやすくなるように、絵本の中でキティちゃんと防サイくんがやっていた「日頃の備え」を実際にやってみることにしました。

 「家の中の危ない場所を確認する」「少し多めに買い物をしておく」など、絵本の中にはご家庭で気軽に実践出来るものばかりなので、「これならやってみれるかも…」と思うことから是非親子で楽しんでチャレンジして頂けたらと思います。

 さて我が家はというと、近所をお散歩してみることにしました。
絵本の中では「気を付けてあるこう」「避難所まで歩いてみよう」という項目です。

 まずは自宅から避難所へ行ってみました。
我が家から一番近い避難所は小学校です。
「自宅にいるのが危ない時、外にいて自宅に戻れない時は避難所に行ってね」とお話をしました。
普段あまり避難所について話をする機会がなかったので、これを機に避難所や避難について触れることが出来て良かったと思います。

【note9】避難所写真

(写真は実際お散歩した時撮影したものです)

 そしてそのまま少し歩いた所に川があるので、橋を渡りながら川のことを少し息子にはなしました。
「今は穏やかな川だけど、大雨が降ったら、あのあたりまで水が増えることもあるんだよ」
「えー、それは怖いね」
「そう、大雨の時は川の近くは危ないんだよ。だから雨が降っている時は川に近づかないようにしようね」

と、実際の川をのんびり見ながら話をしてみました。
自宅に近い身近な川を見ながら、話をすることで理解もしっかりすることができたと思います。

【note9】土手

そして、その帰り道、今度は自宅の裏道を通りました。
裏道は昔ながらのコンクリート塀に挟まれて、入り組んだ道になっている箇所があります。

「コンクリートの塀って古いから、地震が起きた時は倒れる可能性があるんだよ」
「ここの道は狭いから曲がり角で事故にならないように、気を付けて曲がろうね」

と、災害時のことだけではなく、事故に繋がりそうなことについても話をすることが出来ました。
やはり、実際に自分の目で見て感じたものはとても大切なんだなと改めて感じました。
コロナ禍だったからこそ、時間をたっぷり使い、防災にも子どもにもじっくり向かい合うことが出来ました。

 今回は東京都が発行した防災の絵本をご紹介しましたが、子供向けの防災絵本はたくさんあります。
読書の秋…ご自身やお子さんが興味を持った本から、一緒に読んでみてはいかがでしょうか?

【note9】親子で絵本

執筆:山岸朋子

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