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発災時、どんな避難所があるか知っていますか?

色々ある避難所の種類
 先日、代表の葛西と打ち合わせ中に、二次避難所があることを知った私。

 避難所は小学校・中学校・高校が指定されることは分かっていましたが、一次避難所、二次避難所があることを知らず…!
同じように「知らない!」と思った方も多いかと思いますので、今回のテーマは『避難所の種類』についてお伝えしたいと思います。

 災害が起きるその時、自宅、勤務先、移動中どのような状況で、被災するか分かりません。
以下に紹介する避難所の種類を覚えておいて、家族で共有して、万が一、電話が繋がらなかったとしても会えるようにしておくと安心かと思います!


 さて、避難所といっても先々週の記事にも書いた「地域の防災拠点・生活再建のための避難所」は、体育館などの避難風景がテレビでも放送されていて、イメージがわくかと思います。
この避難所のほかにも、いろいろな避難所の種類があります。

 区市町村の防災ページを見ますと、いろいろな呼び名、説明があり混乱することがあります。それらをその目的・用途で整理してみると、幾つかの例外を除いて以下の四つに集約できます。(引用:ニュートンコンサルティングホームページ、リスク管理Naviより)

1.避難所(地域防災拠点)
2.福祉避難所
3.一時(いっとき)集合場所
4.広域避難場所


1.避難所(一次避難所、地域防災拠点)

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(写真引用元:日本経済新聞2020年4月13日 より)

 一時的な滞在を目的とした避難所は、一次避難所と呼ばれ、自治体が指定した小学校・中学校・高校が該当します。
 大規模な地震などによる災害が発生した時、家が大丈夫な方は在宅避難をしていただき、家で過ごせない方、帰宅困難者の方が一次的に生活を再建するために滞在する場所となります。
 避難所を運営するのは、地域の自治町会や住民の皆さんです。避難所生活が長期化する場合は、在宅避難の方も運営の補助を積極的に行っていきましょう。


2.福祉避難所(二次避難所)

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(イラスト:岡崎市ホームページより引用)

 福祉避難所は、避難所での生活が困難で、介護などのサービスを必要とする高齢者や障害者の一時的な生活場所の事を言います。地域の介護・福祉センターなどが指定されており、二次避難所と呼ばれる場合もあります。(引用:ニュートンコンサルティング リスク管理Naviより)

 下記のような一次避難所での生活が難しい方は、二次避難所が開設された後、二次避難所へ移動される事もあります。
・高齢の方や、妊婦さんなど介護や介助が必要な方
・多目的トイレでないと生活が難しい病気を持つ方や、乳児を持つママなど
・自閉症などの方が、いつもと異なる空間での生活がストレスになってしまう場合など

3.一時集合場所

一時避難所例

 公園で見かける「一時集合場所」の看板。私は「いちじひなんじょ」と読んでいましたが、多くの辞典では「いっときひなんじょ」と読むそうです。

 場合によっては「いちじしゅうごうばしょ」と読んだり、「一時(いっとき)避難所」という名称の地域もありますので、お住まいの自治体で「避難所 お住まいの自治体(〇〇区)」で検索されてみてください。

 防災のことって、いつどこで起きてもおかしくないから、生活の一部になっていてもおかしくないと思うのですが、日常生活の中で、あまり触れる機会がなく、生活の中でメジャーな事ではないな、とつくづく感じます。

 一時集合場所とは、災害が発生した際に、避難場所へ避難する前に、近隣の避難者が一時的に集合して様子を見る場所、又は避難者が避難のために一時的に集団を形成する場所で、集合した人々の安全が確保されるスペースを有する学校のグラウンド、近所の公園等をいいます。(引用:東京都防災ホームページより)

 地域によって、看板のデザインが異なりますが、「一時集合場所 〇〇区(お住まいの地域)」で検索していただくとおなじみの看板が出てくるのではないでしょうか。
私の住んでいる葛飾区では、この看板。良く見ています。

一時避難所

 ぜひ、普段からどこに一時避難所があるのかを知っておき、お子さんやご家族と共有しておきましょう!


4.広域避難所

広域避難所

 広域避難所とは、地震などによる大規模な災害発生時に避難するためのオープンスペースのことで、一時避難場所よりも広い公園、広場、墓地などの空間が指定されています。

 その大きさは火災の輻射熱から身体を守るために、概ね10ヘクタール(東京ドーム約2個分)以上が必要だとされています。具体的には大規模な公園や団地、大学などが指定されており、通常町会・自治会などの単位で地区割当があるのが一般的です。
(引用 :ニュートンコンサルティング リスク管理Naviより)

 地域によっては、一時避難所と、広域避難所が同じ地域もあるようです。また、広域避難所は、他の避難所に比べて数が少なかったり、自治体のホームページに広域避難所として掲載されていないこともあります。

 東京都の場合、東京都防災マップから検索することができます。
東京都防災マップでは、広域避難所ではなく、「避難所」として記載されています。
一時避難所よりも広い公園などの空間を指すことが分かれば検索できますね!
https://cutt.ly/vRtVVwx


 お近くの避難所、行動範囲の避難所は検索すると自治体のホームページにまとまっていますので、移動しながら、どこに避難すれば良いか、予め調べておき、ご家族との共有もお忘れなく!


文責:小西昭美


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